なんといっても素材が低価格、しかも、美味しいので、あら汁は何度か作っています。
今回もスーパーで買って来た¥300 以下の「鯛のあら」を使って調理します。
これだけ入って、この値段とは驚きです。
通常、スーパーの魚売り場では捨てる部分ですからね。ただ、残念ながら、扱っているスーパーは限られています。
値段が安い分、自分でうろこ取りをしないといけないし、血合いも処理しなければいけません。
これが敬遠される原因です。
流水で血合いを流し、鱗も奇麗に取り去りました。
この作業がなければ、もっと調理しやすい素材なんですが・・・。
特に骨を切断するには、しっかりした包丁とまな板が必要。
自分は金切りバサミや ののじの「キッチンバサミ」を使って骨を切っています。
お椀に入る大きさに切りますが、このハサミは、骨まで切れます。
お椀に入るぐらい、取りやすい大きさに切っています。
身は大きいと豪華には見えますが、お椀の中では邪魔だし、食べにくいです。
この後、お湯をかけて湯通しをして煮込みました。
アクがかなり出るので何度も取り去っています。
10分以上もグツグツ煮ていると、骨から身が剥がれてしまい、形が崩れてしまいます。あまり長々と似すぎるのは禁物です。
出汁と長ネギだけを入れた後、味噌を調整して入れています。
他にも白菜などの野菜を入れると、さらに旨さがアップします。
少し煮過ぎてしまったので、形が崩れてボロボロになってしまった尾びれ。
撮影するのを忘れていたため、鍋に残ったあら汁を写しました。
兜の形が残るよう、注意して煮込むと見栄えもいいです。
ただ、魚ですから小さな骨もたくさんあります。
上手に取り去りながら食べるのは「通」ならでは。
苦手な方は身だけを使った「あら汁」がお勧めです。
以前、行った回転寿司屋で出た「あら汁」は骨なしのとても食べやすい「あら汁」でした。
でも、「あら汁さ」が感じられず、ちょっと残念でした。
焼き魚同様、骨を上手に取りながら食べると旨いので、苦手な方は汁だけ啜るといいかもしれません。
手間ひまがかかる分、慣れないと面倒で大変ですが、でも「あら汁」。
美味しいですよ。
モノクロ作品です。