トレック900の蓋はフライパンとしても使えます。
そして、「火加減が難しいものの、ウインナーや目玉焼きはソロキャンプ初心者でも簡単にできるでしょう。」とネットの記事に書いてあります。
「簡単にできるでしょう」と記載があったので、やってみました。
ウィンナは楽勝。多少油を入れましたが、特にこびりつきはしませんでした。素人でも作れました。
ところが、「目玉焼き」を作ってみたら、見事に失敗してしまいました。火加減が強すぎました。
焼きすぎたので、フタの縁も焦げて、見た目の悪い目玉焼きになってしまいました。
「これで良し!」とするなら、「トレック900のフタで目玉焼き風が簡単にできる」という前述通りです。
「初心者でも簡単にできるでしょう」ではありません。初心者では無理です。その記事を書かれた方は実際に作ってみたんでしょうね? それとも、誰かの受け売り?
「フライパンとしても使えます」と言っても、ウィンナ専用ではねーー。
いろいろなものが焼けないとフライパンと言えないでしょ!
ただ、大量の油を使ったり、スープの中で調理する場合は焦げ付かせずに調理できます。これはばっちりです。
失敗をきっかけに、その後、二回、三回と目玉焼きを作りました。
ようやくコツがわかってきたので、スクランブルエッグも作ることができました。ステーキも餃子もうまく焼けたので、今回は卵焼きを作ります。
卵焼きというと、四角いアルミ製の卵焼き器か銅製のフライパンで作るのが定番。
焼いたら、卵をつぎ足してクルクルと・・・
《Foodie(フーディー)》
こんな風においしい卵焼きが焼けたらなー・・・
いつものトレック900の蓋を使って焼いてみました。
あらかじめ、黄身と白身をよくかき混ぜて、こし器でこしておくといいみたいですが、今回はただかき混ぜただけです。
①フライパンを弱火で10秒くらい熱して、多めの油を入れ、煙が出たら、卵を投入。
②卵を折り曲げて片側に寄せて・・・全くこびり付いていませんよ。
③油を少し足してから、卵を補充。
④この繰り返しをすれば完成です。
卵焼き器のように四角ではないので、形はオムレツ型。
こびり付かせずに作ることが出来ました。
フワフワの卵焼きが出来ました。
巻きす(巻きすだれ)で巻けば、もっと卵焼きっぽくなりそうですが、キャンプでは焼きっぱなしでいいでしょうね。
焦げ付かないって、いいですね。調理が楽しくなります。
前述のFoodie(フーディー)の記事では、
「卵焼きは最初から最後まで強火で焼きます。卵焼き器は充分に温まっているか、手をかざして温かく感じるまで熱しましょう。焦げると思って弱火にすると、卵がふわふわに焼けません」
とありましたが、最初から「強火」で焼くことには躊躇してしまいますが、やってみる価値はありそうです。
今回までに、トレック900の蓋を使って、いろいろ焼いてみて分かった事。
まとめ
・アルミのフライパンを弱火で10秒ほど軽く炙る。(長すぎるとアルミが溶ける)
・油を多めに入れて、煙が立ち上ってきたら具材を入れる。
・熱伝導がいいので、弱火のまま調理を続ける。(火力調整のしやすいバーナーを使う)
これを守れば、卵焼きなどをこびりつかせずに焼くことができました。つまり、なんの知識も経験もない全くの初心者でいきなりは難しいということです。
*使うバーナーは弱火に調整できるタイプ。今回はST-310を使って調理しています。焚火や固形燃料では火力調整がしにくいので、難しいでしょうね。蓋を火元から少し浮かせれば大丈夫かもしれませんが。
また、取っ手のシリコンチューブ & ストッパー、そして自作のフタも役立ちました。
弱火なので、取っ手も熱くはならず調理に集中できました。
基本的にソロ用の小さなフライパン & 取り皿です。
小さいので、肉野菜炒めや焼きそば、チャーハンなどを大量に作るのには向いていません。でも、ちょっと焼きたいという時に、焦がさずに焼けるというのは有難いものです。
今回は、Amazonのレビューではわかりづらかったので、調理の様子を写真つきで載せました。
トレック900の蓋でうまく焼けなかった方、これを参考に試しに作ってみたらいかがでしょう。
*このように、フライパンとして調理できるのですから、「おまけ程度」と呼ばれることもなくなるでしょう。
焚火ではなく、火力調整のしやすいST-310を使っています。焚火や他のバーナーだと火力調整(弱火、超弱火)が難しいでしょう。
《続き⇩》
焚火などでガンガン調理される方は、コーティングのない鉄製か、三層のステンレス製のフライパンをお勧めします。⇓