このS6600は後ろのポケットに入る小型のデジカメです。散歩の時は必ず持ち歩いています。
現在、故障したモノも含めて3台あります。
毎日のブログの写真撮影には欠かすことが出来ません。
下は三台目のS6600
ところが、うっかりと落下させてしまい、レンズが・・・
「W-T」のズームレバーを動かしても動作しにくくなってしまいました。
映像はぼけていて焦点が定まりません。
レンズのフタが閉まりません。
バッテリーカバーがぴったりとは閉まりません (この部品のストッパーは欠けやすい)。交換したディスプレーフレームの傷以外は本体は奇麗な状態。
電源スイッチをOFFにしても、レンズはぴたりと引っ込まないし、「レンズエラー」と表示されてしまいます。
このカメラのレンズユニットを交換が出来たら直るかも?と考えました。
そこで、最初に買った一台目のS6600 (ディスプレーの液晶が故障) を分解して、中を覗いてみることにしました。
うまくすれば、レンズユニットの交換が可能かもしれないと思ったからです。
作業前には、必ずバッテリーは外しましょう
表側のケースは横にあるネジ2つと、コネクターカバーの中に隠れているネジ1つを外せば外せます。と言っても爪などでひっかかっているので、慎重に。
注意 : どのネジがどこに取り付けてあったか、しっかりとメモしておきましょう。ネジの長さなどが違っているものもあります。出来れば簡単な図を書いてテープなどで貼っておくといいかもしれません。
次に、電源スイッチを含む上部・側面のコの字型のカバーです。
これは側面に3つのネジがあります。
カバーを割らないように注意深く広げて外します。
ネジの穴がある辺りが細いので割れやすいです。
レンズの部分が見えてきました。
裏側には、いくつものネジがあるので、外していきます。
注意 : ネジの大きさなどバラバラなので、必ずメモしておいて下さい。
ディスプレーを外しました。
四角い金属板も外しました。
ディスプレー用のコードは邪魔なので外しておきました。
金属のカバーは上下などが爪でとまっているので慎重に外すと、レンズユニットが見えてきます。
銅色のコードはパソコンのコードなどと同じように、コネクターの細い黒いプラを持ち上げると簡単に外れます。
この二つのコネクターの黒い爪を持ち上げます。
これで銅色の配線コードを引き抜くことが出来ます。取り付けは、この逆。
これがレンズユニットです。
下の写真は間違って中央のコードを外してしまったもの。ここはくれぐれも外さないように。
これを交換できたらなあー
二台目のS6600のスイッチが入らない
ところが、この辺りまで分解作業している時、写真を撮っておこうとカメラのスイッチを入れました。
でも、いくら押しても、電源が入りません。
バッテリーかと思って交換しましたがダメ。
しかし、さっきまで電源が入ったのに、いきなり壊れる?
「これでは買い替えか?」と思ってAmazonで調べてみると、今までは¥8,000 台で買えた中古品は、3万円越え。
これでは買い替えが出来ません。
メルカリはどれも「SOLD」だし。
修理受付可能な製品一覧 | ニコンイメージング
「クールピクス」を選択していますが、「S6600」はありません。2013年8月の記事に乗る機種ですから、もう部品などもないんでしょう。
諦めかけていた時に、ふと気が付いたのが スイッチの押す部分のプラが割れていたことでした。
すぐに分解したカメラの部品の中から探しました。これが使えそうなスイッチパーツ。
再度、バラして、この隙間を広げてスイッチパーツを挿し込みました。
電源スイッチは入るようになりました。
原因はこれでした。
★この部品はか弱いので、スイッチを入れようと強く押してはいけません。
カバーなどを組み立てて元に戻しました。
やっぱりスイッチは入ります。
ところが、スイッチの横にある小さなフラッシュの赤いランプが点きっぱなし。しかも、ズームレバーも全く効きません。
「どうしてだ? 何かやっちゃったか?」と思って、もう一度分解しました。
よく見ると、ズームレバーの内部に割れたプラ部品が引っかかっていました。組み立てた時に破損したのか?
これはスイッチ周辺のカバーの一部です。
それをピンセットで取り除いたら・・・正常に動くようになりました。
ついでに、コネクターカバーが壊れていたので、これも交換しました。
古いS6600でしたが、パーツ取りに十分活用することができました。これは旧車とおなじですね。
気に入ったカメラがあったら、予備を買っておくといいかもしれません。
バッテリーカバー(左下) は内側の爪が損傷していて、きっちりと閉まりません。3台とも、全てこの部分が破損しているので交換は出来ません。
でも、なんとかカメラ自体が使えるようになったので、しばらくは元のように撮影できそうです。
今は壊れたら修理せずに買い替えという選択肢の方が多い気がします(笑)
でも、今回作業をしてみて、ある程度、分解が可能だと分かったので、いつか、レンズユニットが壊れたS6600も交換作業をしてみたいと思います。
パソコン同様に、全てはパーツで構成されているので、分解の仕方さえ分かれば修理が可能と思われます。
ただし、真似される方はくれぐれも自己責任でお願いします。