「さまよう刃」 2009年 1時間52分
最愛の人が奪われたとき、あなたはどうしますか?人気作家・東野圭吾の150万部突破の同名ベストセラー小説の映画化。少年犯罪によって奪われた最愛の娘。犯人は少年法により保護され、遺族には永遠の絶望が残される。残酷な犯罪を続ける少年犯。彼らは‘少年法’に保護されている。
復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親の長峰は自ら犯人を追う。そして、長峰を追う2人の刑事。綾部孝史と真野信一。
被害者の絶望は、永遠に消えない。そして、少年たちは犯した罪と同等の刑を受けることはない。
法律を守る、という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。それぞれが苦悩しながら、この事件は予想外の結末を迎える。
だいぶ前に観た映画です。
主演の寺尾聡はあまりにも有名。
その父親は「宇野重吉」⇩ 下は「あすの花嫁 1962年」より 後姿は浜田光男・吉永小百合。
《Amazonプライムビデオより》
犯人を追う父親の長峰の演技はもちろんうまいですが、伊東四朗といい、配役は、役が違うだけで毎回、どこかのドラマで見かける顔ばかり。
よくあるテレビドラマの殺人事件と変わり映えしないというのが感想。
「さまよう刃」 2014年 2時間2分
それに比べて、最近観た韓国版の「さまよう刃」。
韓国版だと俳優の感情の起伏が激しく、少年の家族(特に母親)の泣き叫ぶ場面、また父親であるサンヒョン(チョン・ジェヨン)が執拗に追い続けるシーンは圧巻。
また、チャン・オクグァン刑事役のイ・ソンミンの演技が光っています。
クライマックスは、猟銃を手に犯人を追い詰めるシーン。
《Amazon プライムビデオ》
日本版も悪くはないですが、馴染みのない韓国の俳優が熱演している方がドラマに自然に入って行けました。
ということで、自分としては韓国版をお勧めします。
この他にも、WOWOW開局30周年記念の「さまよう刃」があります。
《Amazon プライムビデオ》
「シグナル(字幕版)2016」、「容疑者X 天才数学者のアリバイ(字幕版)2013」にも韓国版と日本版がありますが、韓国版の方が面白かったです。
日本の俳優だと、どうしても、「あの映画で観た、あの俳優」という先入観 (固定観念) が邪魔してしまいます。
好きな俳優が演じているなら、それだけで観る価値ありそうですけど。
特に同時期に作られた映画やドラマはその傾向が強くて、同じ俳優ばかり。
いくら演技はうまくても、同じ俳優や人気の若手俳優の起用ばかりで面白くありません。
どのドラマを見ても、最近は、登場する俳優は同じ。
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