北海道では札幌をはじめ、この暑さで休校が相次ぎました。
《北海道放送》
★最新のニュースでは札幌市立の小学校53校が午後から臨時休校、北見市立の小学校など18校が終日臨時休校となりました。
先日、伊達市で体育を終えた小学生が亡くなるというニュースがあったばかり。北海道でも熱中症のリスクが高くなったということです。
最新のニュースによると、環境省がホームページなどで公開している熱中症の危険度を示す「暑さ指数」。31以上は「運動は原則中止」となっているようですが、この日の伊達市の正午すぎの暑さ指数は「32.3」。
この学校では暑さ指数を確認せずに気温を測定したとか。しかし、当日は気温をこまめには測定していなかったようです。
学校も担任も、例年通りに普通に体育をしていた。まさか熱中症に・・・とは考えていなかったのでしょう。
暑いから夏休み
暑いから校庭や体育館での運動ではなく水泳の指導があると思っていました (暑すぎるとプールは中止なるようです)
でも、そんな暑い日なのに、校庭で体育はないでしょうに。
それとも運動会の練習が始まったとか?
普段から、暑さ、特に蒸し暑さに慣れていなかったり、エアコンが配備されていなかったり、そういう環境だと熱中症に罹りやすくなってしまいます。
北海道の学校にはエアコンはついていないのでしょうか?
下は2017年と古い統計ですが、それにしても設置率は低いです。
東京都はほぼ教室には設置されましたが、今は体育館の冷房についても急いでいます。知り合いのガス関係の仕事をしている方から冷房はガスと聞いています。
ただ、エアコンの設置といっても多額の費用がかかりますから、多くの学校をかかえている道府県ではすぐに設置は出来ないでしょう。
*300を超える学校がある札幌市。市教委は直ちに全ての学校にエアコンを設置することはできないとか。
いっそのこと、東京のように暑い地域はその期間を夏休みにしてしまった方がいいのかもしれません。ただ、その夏休み期間も授業時数の確保のため、年々減る傾向があります。
気候に逆行していますね。
*「北見市教育委によると、市内の小学校は全22校。教室にエアコンがある2校は通常通り授業を実施する。市内の常呂地区の小学校残り3校は給食の後、繰り上げ下校とした。」とニュースで報じていました。17校が休校になったようです。
家に帰っても暑い?
給食はすでに食材を調達済だから出さないわけにもいかないのでしょうが、自宅に帰ってもエアコンがないんじゃ暑いでしょう。
東京でも少し前までは、涼しい場所として図書館や大型スーパーなどの商業施設に行くという選択肢がありましたが、今では、その行き帰りに熱中症になりそうです。
それと、休校ばかり続けていると、今度は授業時数が足りなくなるーっと、先生方が慌てそうです。
今や、北海道とはいえ、涼しいを通り越して暑いという毎日。
下は旭川に住む友人のブログより
北海道は昔はお盆を過ぎると涼しくなり秋風が吹く…と言われていましたが、最近はそれは全くあてはまらないです。
暑い夏が9月いっぱい続き、いきなり気温が下がり冬に突入というパターンです。
今日 (8/22) の最高気温は34℃ 明日は36℃の予報
今週いっぱいが暑さのピークのようですが、最近はずっと30℃超えで蒸し暑い。
この湿度が高いのが北海道人は苦手です。
この暑さは記録的なもののようですが、必要以外は外に出たくないです。
テレビでは冬タイヤのCMが流れ始めましたが、
全く実感がないです
とありました。
この友人宅では、30年前にエアコンを設置した時はほとんど使う機会がなかったとか、でも、ここ数年、毎日エアコンを稼働させているといいます。
友人宅には 2台のエアコンが設置されているということですが、我が家では全室(5台)設置されています。
こういう点が東京と北海道の違うところですね。家族が多ければ、全室につけないと生きてはいけませんから。
東京はどうかというと、やっぱり暑いです。
焼けたアスファルト、会社や店、各家庭から排熱されるエアコンの室外機からの風、排気ガス。
暑いからといって、暑さに慣れるわけでもありません。暑いものは暑い。
朝からエアコン入れっぱなしです。
とにかく、涼しい秋になることを待ち望んでいます。
関連動画⇩ (HYB北海道ニュース) ウン十年前の東京の学校みたいです。
もう一つ学校関連の記事⇩
「義務教育の体を成していない」
知事が国を批判、いすの算数問題を例に挙げ・・・
8/23(水) 10:40配信 山陰中央新報
文部科学省が4月に実施した全国学力テストについて島根県の丸山達也知事は22日、正答率が全国平均で5割しかない設問があり、子どもたちが置き去りになっているとし「義務教育の体を成していない可能性がある」と国を批判した。島根県の正答率も低かったため、21日に県教育委員会に対応を要請したことも明らかにした。
丸山知事が例に挙げた設問は小学6年算数で「椅子4脚の重さは7キロ。この椅子48脚の重さは何キロですか」との内容。正答率が全国55・5%(県48・7%)だったとし「これぐらいの数字を扱う能力を身につけさせられずに義務教育を終わらせたり、社会に出す教育は無責任だ」と述べ、原因分析や児童へのフォローが必要とした。
《上の記事より抜粋》
「椅子4脚の重さは7キロ。この椅子48脚の重さは何キロですか」
久しぶりに算数の問題を解いてみました。
実施されたのが、小6になったばかりの4月なので、問題としては難しそうです。
つまり小5までの学力。
算数は専門外なので難しいことはわかりませんが・・・
●椅子1個分の重さは、7Kg ÷ 4脚=1.75Kg
それの48脚分だと、1.75Kg × 48脚 =84Kg で合ってます?
*少数の掛け算が出来ることが前提
或いは、椅子が4個でひとまとまりと考えて、
●48脚÷4脚=12 12×7Kg分=84Kg
こんな方法もあったっけ? 比例?
●4 : 7=x : 48
自分は算数は得意ではないので、ときおり図を書いてみたりします。
こんな風に視覚的に表してみると、言葉だけよりも考えやすいように思います。
ただし、問題の意味が理解できなければ、上のような図さえ書けないのかもしれません。
正答率が全国55・5%ということですが、誤りの内容が知りたいです。
問題の意味を読み取れなかったのか? 国語力?
それによって、計算方法が全く考えられなかったのか。
それと、どこをどんな風に間違ったのか?
その辺りのことをもっと詳しく知りたいです。
コメントから抜粋すると・・・
・この問題を解くにあたり二つのやり方が考えられる。一つは単位量あたりの重さを48倍する方法。もう一つは比例に着目し、7㌔を12倍する方法。残念ながら後者は六年で学習するため、前者でやる子が多くなる筈。
すると7÷4が出現し、分数の掛け算が未習の子は小数で捌かなければならない。1.75×48でまた苦労する。
また、文章的に4脚って単位がやばい。脚が四つとか余計な思考が入り込み、ちんぷんかんぷんな子が2、3割現れる。
半数しかできないのは妥当かもしれない。大人は12倍に目がいくから簡単だが、六年4月では苦労する問題。
・他のコメントにあるように、「4脚」という数詞が小学生の誤解を招いたものと思われる。「四つの脚の椅子の重さが7キロ?・・・意味不明」と言った具合に。算数の能力と言うよりも、出題者が小学生の国語力を理解していなかったことに問題があると思う。
なるほど。
椅子4脚よりも、ブロック4個の方が分かりやすかったかも。
また、九九をはじめ、掛け算・割り算・分数・小数等、算数は積み重ねの学習をマスターしないと今まで習った方法が使えません。掛け算・割り算が出来なければ、「計算」そのものだって出来ませんよね。
ブラックだと言われている教員の忙しさも原因の一つかもしれませんが、丸山知事が言うように、
「子どもたちが何につまづいているか分析し、改善につなげてほしい」
そう思います。