今までも4Lの大きな焼酎ボトルを切って、上にラップをかけた簡易飼育器で育てていましたが、今回はペットボトルで飼育をしてみます。
昆虫の飼育ケースはたくさん販売されています。そんなに高価なものじゃないんだから、ちゃんとしたケースを買えばいいのにね。
蝶が幼虫の間は密閉容器で育てられるので、密閉容器で十分です。密閉されているので、乾燥しにくいのが長所。
食草が乾燥しないようにと、茎に水を含ませたものを巻く場合もありますが、密閉容器なら、そんなことをしなくても、すぐにはしおれません。(もう30年以上前から密閉容器です。今では、それも面倒になっていますが・・)
廃品で作れるなら、その方が頭を使うし、経験値もぐーんと上がります。
与えられたもの (市販のケース) で行うよりも、自分にとって「プラス (ためになる)」ことばかりなんですね。
使ったペットボトルは長期保存が出来るという、いざ時用の 2L の飲料水ボトルです。
ある程度、容量が大きくないと、食草の入れ替えなど難しくなるので、このくらいの大きさがちょうどいいサイズです。
ペットボトルを飼育器に
さて、どうやって、このペットボトルを飼育器に変身させようか?
ということで、側面の平らな部分を図のように切ってみました。
根元でつながっているので、外れません。開ける時は、端を持ち上げれば開閉が可能です。切った部分が長いので、茎のままま食草を入れられます。
ということで幼虫を移してみました。
画像で分かるように、蓋になる部分が少し浮いてしまうことがあるので、輪ゴムでとめてあります。
幼虫がついた葉を切り取って入れてみました。その数10枚くらい。
蓋をあけられるので、中の様子も分かり便利です。
そんな筈じゃ・・・
ところが、しばらくすると、葉に付いていた幼虫のほとんどが葉を離れて、ペットボトルの内側に移動してしまいました。
原因は?
環境の変化に対応したのか?
それとも、ボトルが抗菌だったのか?
いろいろ考えました。
もしかして・・・
主に葉だけを入れたために、葉同士がぴったりと重なりあい、隙間がなくなってしまったのが原因でした。これでは、葉を食べにくいでしょう。
そこで葉だけではなく、茎をつけたものを入れてみました。
こうすれば、葉が動かないし、葉同士も重ならずに空間が出来ます。
案の定、成功です。
ペットボトルの内壁にいた幼虫は葉に戻りました。
第一回目の葉の交換です。古い葉を取り出しました。
そして、茎のついた葉をいくつも入れて幼虫を移動させました。
★このペットボトルの飼育器。
あえて欠点を言うなら、蓋が元に戻ろうと閉まってしまうため、何かを挟んでおかないといけないという事です。
★ペットボトルは四角いので、横に積み重ねることができます。いくつか飼育するのに便利かも。
糞の処理
二回目の葉の交換です。幼虫が大きくなると、食べる量も半端ないので、マメに葉を入れないといけません。
葉と幼虫を取り出した後に、糞の処理をします。
普通の飼育ケースだと、葉などをいったん外に出した後に、ケースを逆さまにして糞を落としますが、糞が乾いていれば、この口の部分から、いとも簡単に外に出すことが出来て便利です。
一つのケースでは飼育できなくなったので、二本に分けて飼育をし始めました。
数回、食草を入れ替えた飼育ケース。
幼虫はかなり大きくなりました。
あとは蛹になるのを待つだけです。
アゲハと違って、ルリタテハの蛹は上からぶら下がるタイプです。
茎で蛹になったものは取り出して、別に管理します。
だいぶ大きく育った幼虫。中には蛹化している個体もあります。
★幼虫は人間と同じように生育スピードが違います。
大きな幼虫は食草をもりもりと食べるので、あっという間に食草を食い尽くしてしまいます。でも、小さな幼虫は、まだ柔らかい葉を食べています。
ということで、葉を入れ替える時に、幼虫の大きさを割り振りして入れると、食草の管理もしやすいです。
用意してある食草はホトトギス。
幅2m超。本数にして40本以上あります。植木鉢一つじゃ、食欲旺盛の蝶は育てられません。これだけあれば、花も楽しめるし・・・
今朝は曇り空。
時々、雨も降りますが、ゴロゴロと雷の音が聞こえます。
台風14号の影響でしょうね。
ときおり激しく降ります。
昨日より中心気圧も上がり、台風の目も消滅していますが、油断は禁物です。
お向かいのご主人。
昨日、大型バイクで蔵王にツーリングに行きましたが、蔵王も雨ですね。これから雨の範囲も広がっていくので心配です。
《Yahoo天気 18日17:30予想》