さて、いよいよ自作の銅製バーナーパッドの実験です。
せっかく気に入って買ったのですから、徹底的に使いやすくしたいですよね。
焦げ付かせずに、上手に目玉焼きをつくることが出来るでしょうか?
ワクワクしますねー。
「目玉焼き」といっても、「半熟」「固焼き」とありますが、「固焼き」が好きです。蓋をして蒸気で膜を作る方法です。蓋をせずに弱火で焼けば膜はできません。
用意したのは、ST-330。ガスレンジでもよかったのですが、より実践的に考えてこのバーナーにしました。
銅板からの輻射熱対策として、自作の遮熱板もセットしました。
それでは、さっそく燃焼です。
もちろん、一発着火です。LEDの足がありがたいです。
銅板を乗せるのは、バーナーの熱がその部分だけに集中的に当たるのではなく、クッカーの底全体を温めるためです。
乗せた直後。銅板の色が濃い色に変わりました。
見る見るうちに銅板の色が変化していきました。最後は黒くなってしまいました。
これで銅板全体に熱が伝わりました。
銅板が十分熱せられたので、いよいよクッカーを乗せました。
そして、10秒後くらいには油を投入。少し多めに入れました。
火は弱火?です。と言っても、銅板はあるし、明るいし、炎が見にくくて・・・。それでも、あまり炎が立ち上がらない程度に調整してみました。
そして卵を投入。油が多かったようで泡立ってしまいました。
「固焼き」にしたいので、蓋を・・・最初はアルミホイールでしたが、隙間だらけ。
そこで水を少し垂らした後にガラス蓋を被せました。鍋は壊れてしまったもののガラス蓋だけ残しておいたのです。まさか、ここで役立つとは・・・
少し大きいですが、ぴったり。ガラスの中がすぐに曇りました。
⇓蓋は小さな鍋Sを被せてもよさそうです。
火は弱火?のままです。そして、完成。この間2~3分ほど。
少しこびりついていたので、するっと剥がれませんでした。
クッカーを見ると、一部焦げ付いていました。この部分だけです。火が強かったのでしょうか? 原因は後ほど・・・
銅板は凄い色になっていました。保護用にビニールがついていたわけでもなく、クリアー塗装でもしてあったのでしょうか?
所々にあるオレンジは、たぶんクッカーからこぼれた水(油)のせいでしょう。
クッカーが焦げ付いた辺り。ここだけ色が違います⇓
ケチャップをかけていいただきました。半熟です。
ここだけ焦げています。
焦げはフライ返しで落とそうとしましたが、最後はステンレスのたわしでゴシゴシこすりました。ほとんど落とすことが出来ました。毎回、焦げを落とすのはたいへん。
シリコン塗装など施されていないから、ゴシゴシこすったりできるのでしょうね。もし塗装されていたら、その分、金額も跳ねあがってしまいます。スノピと同じようにチタン無垢が一番。気兼ねなく使えます。
銅板は・・・これは裏側です。ST-330の炎の形ですね。四か所に五徳の跡が見えます。それにしても綺麗な青色。
あんなに汚れていた表面もステンレスのたわしで磨いたら、こんなに綺麗?に。
焦げた原因
銅板を使えば熱が一か所ではなく均一に当たるはずでした。でも、一か所だけ焦げてしまいました。
理由を考えました。
①フライパンの予熱が足りなかった。⇒タンパク質の糊化を防ぐ。油返しも必要?
熱伝導の悪いステンレス以上の扱いが必要だったのかもしれませんね。
②火が強かった。いったんフライパンを火から遠ざけるか、銅板が冷めない程度に熱し続けていればよかったのではと思います。やっぱり弱火か?
③鍋底が平らではなかったこと。これは気が付きませんでした。製品のレビューにありましたね、底が凹んでいると。
マグカップをテーブルに置いて左右に動かしてもグラグラしませんが、この小さなクッカーはグラグラと動きます。つまり、底が平らではないということです。
中央が少し低く周囲が高くなっています。しかも、取っ手の重さで、クッカーが取っ手側に傾く。
だから、その部分だけ銅板と接触して高温になる・・・という結論です。
⇑隙間が見えますか? 中央が低いでしょう?
※確かめてみると、この蓋Sに限らず、小鍋・大鍋・蓋L なども同じように中央が低いですね。
スノピ極も底は微妙。プリムスのミニキットは平ら。クッカーによって違います。チタンクッカーの場合は底が平らな方が有利ということになります。
銅板の色がその部分だけ違っていたのは、それが原因なんですね。この一点でしかクッカーと接していなかったということです。銅板とクッカーの焦げた個所が一致⇓
ということは底が真っ平でないクッカーの場合は、どれもこれと同じような現象が起こってしまうということ。これは困ります。
これを防ぐには、クッカーをつねに動かし続ければいいのかもしれません。そうすれば一か所だけずっと熱せられずにすみます。
焦げはバーナーパッドの責任ではありませんでした。
追記 :2021.03.13_
銅板自体平らなのが原因の一つかもしれません。クッカーが当たる内側を周囲より少し低くすれば、クッカーに直接熱が伝わらず、焦げ付かないかもしれません。でも、内側を凹ませるための工具がありません。
いろいろなページを読んでも、チタンの性質として火の当たる部分だけが高温になるという記述があり、それを防ぐには遠火。つまり火から少し離して (持ち上げて) 調理するといいらしいです。あるいはクッカーを動かす。動画を見ましたが、弱火にしてフライパンを動かしながら焼いても、目玉焼きがスルスルっとは動きませんね。
それにしてもチタンは手強い金属です。次回は、弱火をキープし、クッカーを動かしながら調理することにしましょう。アルミホイールは敷かずに、チタンのままで調理したい!
(あるクッカーのレビューに「焦げ付きにくいチタンを選択しました。」と。どこからそんな知識を???)
でも、ひとまず一歩前進です!
ここも参考になりそうです⇓
チタンのフライパンがくっつく原因と対策
耐食性に優れサビの心配が少なく、とにかく軽さが特徴なのがチタン製のフライパンです。原因
フライパンに熱が通るのに時間がかかり、低温のまま調理してしまうことが原因としてあげられます。対策
しっかりとフライパン全体に熱が伝わってから調理することが大切です。しかし保温性には優れているため、食材を入れた後は常に手を動かしていないとすぐに焦げ付いてしまいます。
少し扱いが難しい素材なので、一般家庭にはあまり向いていないと言えます。
《人生は冒険だ!! より》
「食材を入れた後は常に手を動かしていないとすぐに焦げ付いてしまいます。」
これですね。
最後に、決定打!
EVERNEWのオンラインショップにあった、この文言。
《EVERNEW オンラインショップより》
EVERNEWが、「キャンプなどには不向き」と! こんな事書いちゃっていいの?
実はオチがあって、これなら焦げ付かないって!⇓
エバニュー チタンフライパン18 セラミック
ホントかなー?
※目玉焼き、焦げた個所はあったものの、上出来ですよね。再チャレンジします!
あと、炊飯と袋麺もやりたいです。まだまだ続きそう!