焦げ付かない、傷がつきにくい・・・ということで、外側や内側にコーティングを施したクッカーがあります。
いくら傷がつかないとはいえ、料理をするときは金属製のカトラリーでガチャガチャやると傷がついてコーティングが剥がれてしまいます。また長く使っていれば剥がれてくるでしょう。それは宿命。家庭用のフライパンもそうですね、扱いに気をつけないと・・・。
つまり、使い方を心得て、丁寧に扱うことが大事となっています。
ところが、スノーピークのアルミクッカーやチタンクッカーにはコーティングが施されていないものもあります。
どこかの記事で「スノーピークの製品には壊れるものは取り付けない」ということで、着火装置を省いてあるバーナーがあるほど。長く使うには、それなりの工夫も大切です。
今まで、持ち手のカチャカチャが気になっていて、スノーピークにはあまり良い印象は持っていなかったのですが、下の「モノづくり」を読むと、スノーピークのモノづくりへの執念 (理念?) が感じられます。
それが人気の秘密だと理解しました。
システムデザインされた「チタンパーソナルクッカーセット SCS-020T」中に無駄な空間が生まれないようにデザインスペックやデザインが相互に機能
例えば、ポットとフタというミニマムなセットの「チタンパーソナルクッカーセット SCS-020T」は、ザックに入れて携行するときにも中に無駄な空間が生まれないように、ギガパワーガス250が1缶収まるようデザインが施されています。
2005年に発売されたチタニウム製の新コンセプトテーブルウエア「スタッキングマグ雪峰シリーズ」はアイテムがシステムアップできるよう設計されており、さらに既存の「ソロクッカー」にもスタッキングが可能なようにデザインされています。プロダクツのシステムアップから快適なサイトレイアウトまで、スムーズなシステムアップを可能にするデザイン、それが "システムデザイン" です。《snow peak デザイン より引用》
上記のように「システムデザイン化」された製品なので、スタッキングしやすい形・大きさになっています。
極端に言えば、これらのクッカーはたとえ焚火上に吊るしても、焚火の中に放り込んでも使えるクッカーと言えましょう。熱で多少の変形はするものの、煤やこびりついた汚れは洗えば使えるクッカー。こすっても取りにくい焦げなどの汚れは、使い込んだ道具である証。そういうクッカーを目指して作られているのが、スノーピークのクッカーだと感じました。
火中に入れてもいいように、はじめから持ち手にはシリコンチューブが取り付けられていない理由が読み取れます。持ち手が短いというコメントも見られますが、そういうことなんですね。
つまり、内外がコーティングされたクッカーよりも、タフさがあるということです。ハードに使われる方は、こちらの方がベストかもしれません。
同じようにシェラカップもアルミ・ステンレス・チタンの無垢が多いです(中には内側にコーティングされているモノもありますが)。
使い方も直火だったりと、これも使われるハードな環境を考慮しての事だろうと思います。
そこで不思議なのが「 スノーピーク HOME & CAMPバーナー」
キャンプで使うには華奢過ぎて、壊れそう。ハードに使えるのかなー?
スノーピーク トレック900①~⑫の記事⇩
スノーピーク アルミパーソナルクッカー①~④の記事⇩