プルボックス (アウトレットボックス) とは、電線やケーブルを分岐させたり、敷設を容易にするために設置する鋼板や樹脂製の箱のこと。
庭の電源確保は、北側の壁に取り付けられている屋外コンセントから15mほどの長いコードを引いて、それにポンプのプラグをつないで使っています。
ビニールを厳重に巻き、浸水防止をはかっていますが、地面に置いたままなので、見た目も悪いし、水の侵入も気がかりです。
そこで、ボックス型なら見た目もいいし、防水にも役立つと思って検討を始めました。
下のような屋根付きがカッコいいですが、サイズは大きめ。
未来工業 ウオルボックス 屋根一体型 ヨコ型 有効フカサ64~70 1個価格
WB-10DM
ボックス外形寸法(mm)(屋根・突起部等含):
・タテ:195
・ヨコ:177
・フカサ:95
有効フカサ:64~70 ちょっと大きいかなー?
未来工業 PVKボックス 中形四角深型
ノック付き ベージュ PVK-BNJ
これはかなり小さいし、なんといっても価格が安かったからです。
《未来工業HP の電子ブック 986ページ参照》
ボックス内部です。
ねじ止め用の出っ張りがあるので、その近くの穴は使いにくいです。
フタはねじ止め。防水仕様ではありませんが、フタは上から被せてあるので水は入りにくいと思います。唯一入るとすれば、ネジの部分でしょう。でもレビューには屋外に取り付けている写真がたくさんありました。
ノックとは
アウトレットボックスやコンクリートボックスの側面や背面に設けられている、電線管接続用の打ち抜き孔。電線管とボックスを接続するための開口部である。プルボックスにはノックアウトが存在しないため、ノックアウトパンチャーなどで丸孔を開ける必要がある。
新品のボックスはすべてのノックアウトが閉塞されている。使用する部分に強い衝撃を加えると容易に外れるようになっており、電線管接続をする場合、ハンマーなどを使用して適合サイズのノックアウト孔を打ち抜き、電線管を差し込んで固定する。
ボックスのノックアウト部分は、容易に打ち抜きができるよう薄く加工されている。ハンマーなどで叩き、ノックアウトの必要な部分を取り外す。ノックアウト部分にそのまま電線やケーブルを挿入すると、バリで被覆やハースが損傷してしまうため、ゴムブッシングを取り付けなければならない。《電気設備の知識と技術》
つまりノック付きとは、丸い蓋がしてあって、使う場合はこじ開けて、その中にコードなどを通すという事です。知りませんでした。そして、コードが摺れないように「キャップ付PF管用コネクタ」というのも併用するようです。
「キャップ付PF管用コネクタ」と「ミラフレキ」
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プロが配管する場合は、こういうモノを使って、きちんと仕事をするんですね。
ただ、今回の場合はコネクタは使えません。
電線やケーブル (複数の電線を束ねたもの) を通すためのボックスです。レビューではゴムブッシュを使って、太い電線を通しています。
でも、プラグがついているコードをボックスの穴に通すことは出来るのでしょうか?
これがノック。
光を当ててみると、明るい部分が薄くなっていることがわかります。
この部分を外側からドライバーの柄で強く叩いたら、こんな風に開きました。下の一か所がつながっていたので、それを切って穴を開けました。穴の周囲にはバリが残るので、カッター・ヤスリで仕上げました。
ビニールを取り除いたらコンセントやプラグが少し湿ってました。さらにコンセントから電源プラグを抜いたら、錆も出ていました。新しいポンプに交換した後の数年間分の錆です。よくもまあ漏電しなかったと驚いています。
錆を除去した後に、CRCでクリーニングしておきました。
ボックスの穴に通るか心配していましたが、プラグごと楽々と入りました。
でも、これだけ隙間が空いてしまいます。
プラグやコンセントがついていない電線ならゴムブッシュで楽々固定できますが、プラグが出っ張っていてゴムブッシュは使えません。(ゴムブッシュを切ってコードを差し込む方法も考えられます)
ボックスの穴が大きいため、コードと穴の隙間を埋めるためのプラ板を製作しました⇩
中央にコードを通すための穴を開け、上側を切って嵌める仕組みです。
或いはグロメットという手もあります。
uxcell グロメット マウント径25mm
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今まで石の上に置いていましたが、水没を避けるためにスタンドに乗せることにしました。高さは17㎝。 なんたって安い!
地面に段差があったので土を入れた後、固めておきました。
後日、目立たないようにアースカラーを塗ってみようかと考えています。
先ほどのプラ板にコードを差し込み、ボンドを塗って、ボックスに接着しました。接着剤が硬化するまでの間、養生テープで固定しました。
コードがこれ以上伸ばせなかったので、ボックスをこの場所から動かすことが出来ず、この状態で作業せざるを得ませんでした。
プラグを差すと長くなるので、斜めにしないとボックスに収まりません。
養生テープを剥がした後、シリコン系充填剤「バスボンド」で裏表から固定し、防水対策をしました。
ネバネバしているので、奇麗に仕上がりません。へらで平らにすればよかったですね。汚い。
*バスボンドでとめてしまったので、コードなどを交換する時はバスボンドを剥がす必要があります。これがネック。
フタをネジで固定します。きつく締めていれば水は入り込まない筈。
前よりもすっきりしました。
ただ、ボックス自体が軽くて動いてしまうので、石を重しとして乗せています。エアーポンプの下には振動防止用にとスポンジを貼り付けてあります。
作業中、この場から逃げ出すこともなく、じっと作業を見守っていたんですね。愛らしいカエルよ!
カエルとの位置関係。作業中、迷惑だったでしょう。
その後、キャンプテーブル下の壁と段ボール箱との隙間に移動していました。
「勘弁してくれよー」
そんな呟きが聞こえてきそうです。
・プラ板やバスボンドなど、家にあったものを使ったため、仕上がりが汚くなってしまいました。ある程度、部品や道具にお金をかけないと奇麗には仕上がりませんね。
・もともと設置してある作業用コードに余裕がなく、無理な姿勢での設置になりました。広い場所で作業が出来たら、仕上がりも少しは奇麗になったかもしれません。
・2本分のコードをまとめて通し、プラ板をボンドとバスボンドで固定したため、コードとエアーポンプを別々に交換することが出来なくなってしまいました。
これは完全に失敗でした。
穴を2つに分けておけばよかったと後悔しています。
今回はプラ板・ボンド・バスボンドで固定しましたが、もっと簡単に、しかもコードなどが交換しやすい方法を検討したいです。
*屋外用のコンセントがあれば、全て解決するんですけど。
*屋外用のコンセントを延長したい場合、こんなボックスがあると使えますね。
とりあえず、コードかポンプのどちらかが壊れるまで使い続ける予定です。
《「ひょうたん池へのエアー供給③ アースカラーに塗ってみた & 雨天時の様子」 に続く》
長雨のおかげで池の水位が保たれています。ありがたいですが・・・
東京都に避難情報?
八王子と世田谷ですね。今日も雨降り。最大限の警戒を!
ひまりの画像を見ると納得できますが、どうにかなりませんか、この長雨。
しかも、台風12号が発生しそうだし・・・今年の日本、気候がおかしいよ!