池を見ると、一匹のヤゴが水面から体を半分以上出して、壁に貼り付いていました。
前例もあるので、このまま壁を上れなければ (池の壁は滑るので)、或いは水中に落下したら、羽化は出来ません。
「しょうがないヤツだなー」と、人間が手を加えることにしました。
小さな水槽にかぶるくらいの水を入れて、壁には上りやすいようにとキッチンペーパーを取り付けました。
呼吸法が変わったのか、水の中に隠れようとはしません。
もう少し上に上がって、羽化するのではないかと期待しています。
ところが、しばらくすると、下半身を水に入れていました。
まだ肺呼吸ではない?
早朝、午前3時半。無事羽化していました。ホッとしました。
まだ翅は固まっていないようですが、そのうち広げるでしょう。
よかった。
そして・・・無事トンボになりました。美しいでしょう?
この羽化した姿を見たいがために、飼育しています。
翅が乾いて羽ばたけるようになったら、大空に飛んでいくでしょうね。
撮影場所をかえて・・
飛ぶことが出来ない、今が撮影のチャンスです。
産卵のため、再び戻って来て欲しいです。
追記 : 2021.06.22_
池の上のハナカイドウの枝にとまっていました。この池で生まれたのでしょうか?
池からかなり離れたところで羽化する場合もあるので、池の周辺を探しましたが、抜け殻は見つかりません。でも、じっとしていたところから、ここで羽化したと思います。
やがて、飛んで行ってしまいました。