早朝、蛹が黒くなっていました。
黒くなってきたということは、羽化が近い知らせです。
目を離していた隙に羽化してしまったという失敗を何度も味わっているので、じっと見つめていましたが・・・待っていても変化は起こりません。
10時過ぎ。目を凝らしていても、ほとんど動きはありませんが、この白い部分⇩が少しずつ広がっていくのが分かりました。4mmぐらいあります。
体を伸ばして、割れ目を広げているように見えました。割れ目がくっきりとしてきました。
殻と蝶が分離しているので、殻との間に隙間があることが分かります。
11時半前。それまで全く動きがなかったのに、ブルブルといきなり殻が割れました。
ようやく羽化が始まりました。
なんとか這い出そうと必死です。
翅が伸び始めました。この間、5分ほどです。
ベランダの植物に移動しました。後は翅が伸びるのを待つだけです。
数時間後、翅も乾き、飛び立っていきました。おめでとう!
アオスジアゲハの飛翔能力は高く、物凄いスピードで飛んでいます。
撮影できるのは蜜を吸っている時か産卵の時ぐらいです。産卵と言っても大木のクスノキでは撮影は到底無理。
羽化の時はじっくりと観察できる、またとないチャンスなんです。
自然界では寄生蜂にやられてしまう方が多いでしょう。寄生蜂も必死に子孫を残そうとしていますから。
でも、こうやって人工飼育すれば、ほぼ確実に羽化させることが出来ます。一頭でも我が家から巣立ってくれればうれしい限りです。
追記 : 2021.09.20
秋型のアオスジアゲハの幼虫が、だいぶ大きくなりました。