アルミは価格的にも安い (¥500弱) ので、気軽に使えます。
前回、アルミ板を細く切ってコの字型にした板状のツマミを製作しましたが、いろいろな蓋を試してみたかったので、再挑戦です。
今回はツマミがチタン製 (使えなくなったチタン製のフタのツマミだけ使っています)。台座をアルミで作ってみました。一般的なツマミが倒せるタイプ。
蓋にはそれほど力は加わらないし、軽いアルミで十分です。
倒せば平らに、写真のように直立でも固定出来ます。どの位置でも固定出来るのが便利です。
誰にでも簡単に作れるようにと、手に入れやすい材料・工具で製作しています。
設計図。
ツマミはステンレス製かアルミ製でもよさそうです。1.5mm径のアルミで十分です!
台座金具の曲げ方 (参考までに)
*実際は台座金具が歪まないように板の上に置き、ペンチで挟みながら曲げていきました。アルミは柔らかいので簡単に曲げることができます。
ツマミが固くなるように、ペンチでツマミ近く(ギリギリ)のところで潰します。
図より写真の方がわかりやすい?
隙間がないように、ツマミ近くを押さえて潰します。終わったら反対側も同じ作業。
*ペンチのギザギザの傷防止に当て木を使った方が良さそうです。
ポットの直径と同じなので、ポットの外形に合わせてラインを描きました。
ポットの外側をなぞっているので、厳密には寸法が少し大きくなります。12㎝の円を描けばいいだけですが・・・
よく切れるハサミ (刃に小さなギザギザがついている) で、ラインの内側を切り進めていきます。
ツマミの金具に合わせて穴を二か所開け・・・フタに入れてみました。
慎重に切ったはずなのに、所々引っかかってきついです。
緩く作っておかないと、調理中に外せなくなってしまうので、微調整。削ってはハメ、削ってはハメの繰り返しです。
機械ではないので、真円には近づきませんね。ある程度のところで妥協しました。
ツマミ・台座の固定
今回は3.2mmのリベットで固定します。動かないように反対側にもリベットを入れて固定。
片側の固定が終わりました。
あらかじめ、ツマミの先端を少しずらしておきます。
台座金具を少し広げてツマミを中に入れた後に、リベッターで固定します。
固定完了。
ツマミをずらすと直立するように台座金具にスリットを入れようと思いましたが、柔らかすぎてアルミがちぎれたので断念。その仕組みはステンレスでないと無理そうです。
まあ、なんとか使えそうです。
ツマミはどの位置でも固定できます。
フタの上面はツマミをたためば平らになりますが、裏側の出っ張りは・・・。
こんなに出っ張っていては邪魔なので、下の写真のように、ニッパーで外側のアルミだけを切断し、ヤスリ掛けしてドーム型にしました。これで、だいぶ低くなりました。しかも外れません。
前回製作した右側と比べて・・・よりシンプル (一般的) になった感じです。
試作品としては、見た目もまあまあ。満足しています。
ポットの蓋としても使えるので、この二つで運用します。
目玉焼きや餃子を作るときには、蓋があると便利です。埃除けにもなるし。
*プロが使うような立派な工具なら、いとも簡単に作れるでしょう。でも、これくらいなら、手持ちの工具で製作可能です。素人でもなんとか作れることが大事!
製作した蓋二枚は、トレック900のフタの中に重ねて収納できるので、とても便利です。
ただ、写真のように、フタの大部分が塞がれてしまうので、ポットの中には背の高いものは入れられません。
蓋を製作される方の参考になれば・・・。
蓋をさらに丸くした最終版 2021.02.18_⇩