前回紹介した気になる点の②番目。プチスリムの風対策です。
なんとかして風防を取り付けたいと考え、まずは既存のコンロの風防をしらべてみました。
カセットフー 風まる
風に強いコンロとして知られています。強さの秘密はダブル風防ユニット。下の図のように空気を通しても風は通さないという仕組み。 (Amazonより)
素人が製作するにはハードルが高すぎますね。
カセットフー BO(ボー)
こちらは最大発熱量4.1kWと火力が強いのが売り。コンロの壁が少し高くなっていて風を防ぐ構造になっています。
他にも、イワタニ カセットフー 屋内外兼用こんろ キャリングケース付きCB-ZH-30Nというバーナーの周りをパンチングメタルで囲ったもコンロありました。
(写真はAmazonから。この商品、現在は在庫切れとか。廃盤でしょう。
タフまる
要するに、コンロの壁か、バーナーの周囲を板で覆うことで風を防ぐ仕組みになっています。
さて、どんな風にしましょう?
簡単に装着するなら、家庭用ガスコンロの油はねを防ぐレンジガードですが、これではカッコ悪すぎですよね。
試作品?号
そこでイワタニカセットコンロの真似をして、アルミパンチングメタルで周囲を囲う試作品を作ってみました。(これっ、何代目だろう?)
内側にカーボンフェルトを貼ってあります。
火を点けた状態。内側のカーボンフェルトが赤くなっています。
見た目、パンチングメタルがとても綺麗で、「よーし、大成功!」と喜んだのも束の間、何回かつけたり外したりをしているうちにアルミが切れて使い物にならなくなってしまいました。アルミは弱い。(五徳は裏のネジで外すことができます。)
カッコ良かったんだけどなー。
最終、完成品
何回かいろいろな材料で試作を重ねた後、最終的にこんな感じに落ち着きました。この風防の材料は鉄です(身近にあったものを利用)。これなら丈夫。プチスリムと同化しているでしょう?
耐熱塗料シルバーと色がマッチ! 一体化!
内側の穴の数や位置が違うのは試作品のため。
最初はただの穴なしの風防でした。でも、空気を取り入れた方がよいと考えて写真のように穴をあけました。
でも、それだと風が入り込んでしまうのではないかと、さらに二重風防にしました。
二つのパーツを重ねています。今までの塗装を落とすためにコンロで焼きました。ものすごい煙と臭い。室内ではやめた方がいいです。そして写真はヤスリがけが終わった状態です。
シリコンオフで脱脂の後に耐熱塗料シルバースプレーを吹いて、約1時間の乾燥後にオーブントースターで焼きました。
250℃で1時間は焼くようにと缶に書いてありました。
タイマーを合わせて約1時間ぐらいで焼き終わり。
かなり煙が出ましたよ。家庭用のオーブントースターでやると苦情が絶対来ます。私は仕事用のを使っています。
KURE(呉工業) 耐熱ペイントコート シルバー (300ml) 金属パーツ用耐熱塗料。耐熱温度は600℃です。
二種類作りました。
縦に並んでいるものをセットにして使います。最終的には左側の高さが高いもので決定しました。
この組み合わせで決定。綺麗なシルバーでしょう?
図に表すと、
横から見る 上から見る
外風防に当たった風(空気)は、風防の内部に入って内風防から出てくる仕組み。穴がずれているので、少しは弱まるのかなーと考えました。
実際は、鍋やヤカンを乗せて使いますから、鍋を乗せて点火しました。
団扇で思い切り仰いでみましたが、炎は揺れるものの全ての穴から炎は出ています。
これなら大丈夫そう、外風防がなくても野外で使えそうです。
心配していた炎が当たる内側も今のところ黒くなってはいません。少し茶色になったのは汁受けの方。この風防だけで十分活用できると判断しました。
火力は1.86KWと比較的に小さいのですが、活躍してくれると思います。
ただ、風防が熱せられているからか、汁受けの下のアルミのゴールド部分がかなり熱くなりますね。
でも、使えそうです。この風防!
プチスリムと一体化したことでデザインもすっきり。
これで風がある程度防ぐことができるのですから・・・。
次回は・・・。