五月の初旬に剪定したシロダモ。
比較的ゆっくり成長する木ですが、かなり高くなり葉も広がってしまいました。
写真は剪定前。
上の写真ではまだ葉は展開していませんが、やがて薄茶色の葉が出てきて、緑色になるまで垂れるようにしています。
その薄茶色の葉は柔らかく、幼虫が食べるのに適しています。
何度か庭でアオスジアゲハを見かけたので、「もしや・・」と思い、葉を調べてみました。
《写真は2017年 近くの雑木林にて撮影》
すると、緑色の葉ではなく、この薄茶色の葉にいくつもの穴を見つけました。そーと裏返すと、小さな幼虫や卵が見つかりました。
葉の色と同じ薄茶色の幼虫。5mmほどです。2齢幼虫です。この色は見つけにくいです。
これらは別の個体。7mmくらい。
さらに卵。
卵は5~6個見つかりました。
一昨年は、緑色の幼虫になったものを隔離して育てていましたが、蛹になっても羽化せず、全て寄生バチの餌食になってしまい悔しい思いをしました。
どの段階で寄生バチに襲われるかはわかりませんが、この経験からだと、室内で蛹になったので、おそらく卵~幼虫の時ですね。
今回は産卵直後ではないので、もしかしたら、すでに寄生バチに卵を産み付けられているかもしれません。
育て方は簡単。
葉が入る程度の大きさの密閉容器に入れるだけです。
過去に何度もこの方法で育てました。ただ、幼虫が小さいうちはいいですが、大きくなると、さらに大きい容器に移す必要があります。
幼虫を育てる上で大事なのは餌の確保。
昆虫図鑑などでは、葉の付いた枝を水で濡らしたティッシュで包んだり・・という方法が紹介されています。でも、密閉容器と言う方法でも大丈夫です。
ただ、容器内が糞で汚れ、カビが生えると困るので、こまめに清掃をする必要があります。
ただ若葉は柔らかく、乾きやすく丸まってしまうのが難点。卵がついていても、くるくるっと丸くなってしまって・・・
下は一昨年の写真。
蛹にはなったものの・・・
アオスジアゲハの成長の様子は、昆虫写真家の村松佳優さんのページに詳しく載っています。⇓
https://insect.design/tyoumoku/tyourui/agehatyouka/aosujiageha