扇風機をしまうためにロフトにあがりました。
そこには、昔作った真空管アンプが埃をかぶっていました。
現在も真空管を使ったアンプは、廉価版から、高いものは20万円以上するものなど、たくさん見つけることが出来ます。
KT-88、2A3、300Bなどの真空管を使ったアンプで音楽を聴くのが憧れでしたが、残念ながら夢かなわず現在に至っています。
現在でも真空管アンプの需要があるようで、たくさんの機器が並んでいます。でも、高価だし贅沢品ですね。
MUZISHARE X7 KT88 x4 真空管 プリメイン アンプ
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メーカーが作ると、さすがプロなので基盤を使って見た目も良く部品や配線が整然としています。
もちろん音質も最高のアンプを作ることが可能ですが、財力のない学生時代は細々と部品を買って来ては組み立てる・・・というアンプ作りをしていました。
音は・・・良くないです。
ロフトにしまってあった自作のプリアンプ。
*これだけではスピーカーを鳴らすことは出来ません。パワーアンプが必要です。
コの字型のアルミ板をコの字型に組み合わせ、それをラックに組み込める標準パネルに取り付けたアンプです。
あの頃はマランツやマッキントッシュ、ラックスなどのアンプメーカーが有名でした。
VUメーターが憧れだったので、正面に取り付けてありますが、針が動くたびにワクワクしたものです。
電源スイッチは不意に電源が落ちないようにと、下側に下げると「ON」になるようになっています。これはPAの考え方。
トーンコントロールと周波数切り替えツマミ。ラウドネスなんてつけています。
右にはセレクター、ボリューム・バランス (今時、バランスなんてないでしょうけど)
プッシュスイッチで、ミューティング、コピーが出来るようにしています。
つけけられるモノ、全てつけたって感じです。
一時期、中央下の「METER」の部分をヘッドホーンが使えるようにと、小さなアンプを入れてホーンジャックにしたこともあります。
天板の通風孔。既製の穴あきパネルを使用。
配線図を考えて、いろいろ検討した結果がこれ。まあ、汚いこと。
今ならプリント基盤に部品が整然と並んでいるでしょうね。でも、アマチュアが作ると、こんな感じです。配線などはアマチュア感丸出しです。
電源トランス (ラックス製) は、シャーシー内ではなく、一時期、外に出したときもありました。
12AX7の真空管が6本。
あぁだこうだと配線をいろいろと変えたりしているので、半田付けはすぐに外せるようにと、いわゆる「チョンがけ」です。端子に足を巻き付けてはんだづけをすればガッチリしますが、逆に後で外すのが大変だからです。
入力端子用のシールド線(灰色) +電源関係は赤色。アースは黒・・・・
コードを束ねている透明なビニール線。
今なら結束コードでしょうね。
この結び方は日立製作所にバイトに行ったときに教わった結び方です。
まるで骨とう品。
裏側も凄い。
レコードプレーヤー用のPHONO x 2、TUNER、AUX1,2、EQ OUTもあります。
TAPE A、TAPE B。OUTPUT x 2。
さらには、右の大きな8Pコネクターは外部電源用。トランスを外に出したときの産物。FUSEの右はACコード用。ツマミ無しの出力ボリュームもありますね。
電源コンセントは欲張って4つもあるし、DINコネクターもあります。
よくもまあ、こんなものを作りましたね。
今は考えるのも無理です。
しかし、リスニングルームは実現できませんでした。(笑)
パワーアンプも含めて 5,6台作った記憶がありますが、友人にあげてしまったりで、今残っているのは、これだけです。
いずれも、大学時代の産物です。