二度の電源落ちを経て、いよいよ、はんだ付けをしてみようと重い腰をあげました。
はんだをやり直したからって直る保証はありませんが、もし直せなくてもテレビの買い替えという選択肢がありますからね。
修理方法
テレビに繋がっている全てのコードを抜きました。
電源コードはずっと抜きっぱなしだったので、内部に電気はたまってはいないでしょう。
電源コードを抜いた直後は危険です。くれぐれも用心を。
後ろのパネルのネジを外す
ネジが紛失しないように、また、同じ場所にねじ込むために、区分けされた小さな箱を用意される方もいますが、自分はこんな道具を使いました。
Amazonの荷物に入って来る段ボールです。
けっこう貯まるんです、この段ボール。
この段ボールに図を書いて、外したネジをさしていきます。段ボールなので簡単にはネジが抜けないので便利です。
こうやっておくと、一目でどのネジをどこに入れるというのが分かります。
*パソコンの分解にも使えそうですよ、段ボール。
レグザは二種類のネジで取り付けられていました。
赤いネジ (x14) はタッピングネジ。外す時に「カチッ」という音がします。
白いネジ (x8) は緩かったので、簡単に外すことが出来ました。
座金、ワッシャーがついています。
*下の動画では、この他に座金なしのネジを外していましたが、そのネジはつけたままでも裏パネルを外すことができます。
参考にした動画⇩
【テレビ修理】東芝REGZA(42Z1型)をDIY修理」 猿印さん
ネジさえ外してしまえば、パネルを簡単に外すことができます。
電源基盤は6つのネジでとまっているだけ。これも簡単に外せます。
その前にコネクターを外します
上側のコネクターは基盤側に穴 (赤丸) があいているので、本体側の小さな突起を押し込んで引き抜きます。
白い結束バンドを切ってプラ板を外してからコネクターを抜きました。
ネジを外して、基盤を外しました。
故障の一番の原因は電解コンデンサー
埃はかぶってはいますが、コンデンサーが膨らんだり破裂したりはしていないので、今回は、このまま使うことにします。(堆積していた埃は少なかったですね)
ただ、使われていた電解コンデンサーをメモしておきました。
*(M)105℃ 0(7) 9d しか見えず分かりません。下側に記載されているのでしょうね。
交換する場合はニチコン製オンリーです。
電解コンデンサーは25℃ぐらいで使えば、何十年ももつそうです。
ただし、電源部など温度が上昇する箇所では数倍早く劣化が進むようです。
ですから、レグザの場合も電源基盤の電解コンデンサーが壊れやすいのでしょう。
基盤は「DPS-165CP A」。 台湾製でした。
はんだの付け足し
裏側。掃除機で埃などを吸い取りました。埃はそれほど多くはありませんでした。
目視では、はんだのクラック (ひび割れ) は分かりません。
奇麗に見えますが・・・・
ただ、ランド (部品を半田づけするための穴のあいた銅箔部分)と部品の足、それがはんだでしっかりとついていないと電気が流れません。
クラックはなくても、基盤から飛び出している「足」が、はんだに触れていない場合も考えられます。
*コンデンサーを動かしてみて、足が出たり引っ込んだりする場合ははんだ付け不良です。
そこで、一旦、はんだを溶かし、はんだを継ぎ足しながら、再度はんだづけをしています。
結局、大中の接点を中心に 30か所ぐらいのはんだづけをやり直しました。
メーカーでは使うはんだの量は計算しているでしょうから、ギリギリの量ではんだ付けしていることも考えられます。
またテレビを安く作るために基盤や部品の質を落とす、すると、当然、耐久性が落ちて早く劣化が始まってしまうのでしょう。
テスト
あとで外せるようにと、後ろのパネルは上側のネジ2本だけで仮止めしています。
アンテナやHDMIコードなどの配線して、電源プラグを入れました。
赤色のランプ、点きますね。
画面も復活。
テレビも正常に映りました。
直ったようです。
ただ、時間が経つと、熱などで電源が落ちるかもしれないので、しばらく点けっぱなしにしておきました。
その後、Amazonプライムビデオを見ましたが、全く問題ないようです。
翌日、まだ映ります 大丈夫そうです。
時計代わりにテレビをつけていますが、快調です。
これは朝ドラ。
見たことはありませんが福原遥さんが主役とか。あのりんちゃんがねー。
「舞いあがれ!」
空とパイロットにあこがれを抱き、夢を追うことを諦めないヒロイン・舞の物語。時代は90年代から現在、ものづくりの町として知られる大阪府東大阪と自然豊かな長崎・五島列島が舞台となる。
朝ドラが大好きで毎日見ているのは母ぐらいですね。
今回は電解コンデンサーの交換まで行っていません。
でも、これで直ったという事は原因は「はんだ不良」だったということです。
古いテレビ。
処分するつもりなら、実験台にしてはんだ付けを行ってみてはどうでしょう?
ただし・・・
一般家庭にはんだごてはない!
ですよね。
よっぽどの工作好き、電気関係をやっている方は別として、普段家庭では必要ないもの。
でも、はんだごては高価でもないし、少し練習すれば、ハンダの溶かし方など理解できます。
火傷さえ注意すれば、そう難しい作業ではありません。
今はYOUTUBE動画もあるし⇩
★追記 : 2024.3.27 現在 も快調です!
朝方、ニュースや天気の確認。それ以外、普段はほとんど観ていません。
全て正常に機能しています。
《続き ⇩》
追記 : 2023.2.13
知人宅のシャープのアクオスの電源が突然消えたりする現象が出たようです。
街の電気屋に来てもらったところ、新型は液晶が薄いので分解はできない・・・と言われ、修理はしてくれませんでした。
結局、シャープに連絡し、出張で修理してもらうことにしたようです。
液晶テレビ 出張修理概算料金
電源関連の症状
電源が入らない/電源が勝手に切れる/電源ランプが点滅するなど
32型以上 26,400円~18,700円(税込)※故障内容(故障箇所が複数・高額部品交換など)によって、修理目安金額を超える場合がございます。
※出張距離20km以内は、5,500円(税込)
《SHARPより引用》
簡単に直るならいいですけど、部品交換やらなんやらだと、けっこう高くつくかもしれません。
追記 : 結局、「うちの主人じゃ、半田付けなんか無理だから・・」と、メーカーに電源基盤を丸ごと交換してもらって、¥30,000とちょっと支払ったようです。
*工作経験の少ない方、はんだ付けしたことがない方には無理でしょうね。
下は型番は違いますが、修理した記事です。