カレーと言うと、野外での飯盒炊爨の時の定番メニュー。
キャンプ動画にもありますね。食材を切って、炒めて、煮込んで、最後にルーを入れて出来上がり。簡単です。初心者でもとりあえず作れる料理。ルーさえ入れればカレーになります。
でも、洗い物がたいへんなので、一人だったら、簡単なレトルトで済ませたり、カレーの缶詰という手もあります。
自分はキャンプで作ったことはありません。クッカーを洗うのが面倒だし、一人分だけなので、レトルトで済ませてしまいます。
好みがあると思いますが、「いなば」の「タイカレー」はどうでしょう?
なんといっても値段が安いのが決め手。
《いなば食品》
ユニフレームのUS-700で「いなば缶」を温めた記事⇩
缶の蓋を開けて、そのままバーナーに乗せるだけの簡単調理です。
でも、それではつまらないので、きちんと作ってみましょうか?
オーソドックスな作り方例
材料 : 玉ねぎ・ジャガイモ・ニンジン・肉・カレールー・その他(コショウ・ケチャップ・インスタントコーヒー・チョコレートなど)
①あらかじめ、材料を食べやすい大きさ、煮えやすい大きさ (燃料の節約) にカットしておく。食材が大きいと、煮えるまでに時間がかかります。
②炒める・・玉ねぎを炒め、全体に油が回ったら、ジャガイモ、ニンジンを炒める。
そして肉を入れる。(肉だけ別に炒めておいてもよい)
③具材全体に油が回り、玉ねぎがしんなりしたら、水を加える。
④灰汁を取る。具材がやわらかくなるまで煮込む。
箸をさして煮えたか確認する。
⑤火を止め、ルーを割り入れて溶かし、さらに煮込む。
《参考 : ハウス食品》
我が家ではみじん切りにした玉ねぎを透き通るまで炒め、肉を入れてルーを溶かしておしまい。ニンジンやジャガイモは入れません。(ジャガイモは溶けてしまうので・) 肉・玉ねぎだけがほとんどです。
いくつかの 動画 を見ると、さすが男の料理 (=ダイナミック・雑?・手抜き?・・・)と思われる作り方が紹介されています。カッコいいナイフで食材を大胆にさばいて、大きな鉄鍋に次々にぶちこんで、焚火で煮こんで出来上がり。美味しそうです。
〇玉ねぎを切って鍋に入れ、次にニンジンを切って鍋に入れ、さらにジャガイモを切って鍋に入れ・・。はじめから全て切っておけばいいのに・・・なんて。
〇玉ねぎはザク切り、ジャガイモの皮が少し残っていても豪快に。
〇ジャガイモは皮のままザク切り、炒めているクッカーの上に生肉を投入してかき混ぜて・・ルーを入れて完成。
〇肉の代わりに、ウィンナを使っている方もいますね。でも、ウィンナってかなり塩気があるのですよね。
〇ダイナミックに大きく切った野菜と肉を入れて大量のカレー作り。
いろいろな方法がありました。
灰汁を取っていない動画もありましたが、灰汁は気にならないのかなー? 肉から大量の灰汁が出ますよねー。
さらに、ジャガイモの芽は取り除いたのでしょうか、これは心配になりました。
以前、学校で栽培したジャガイモを料理して中毒になった事例がありましたよね 下記参照⇩)
「キャンプだからー」「豪快でいいだろー!」「まさに男の料理!」
ソロキャンプでは自分で調理し、自分だけが食べる。しかも大自然の中なら、それは美味しいはず。自分が知らないだけで、こういう調理方法があるんですね。
ただ、家族や仲間と一緒の時は、もうちょっと丁寧に作った方がよさそうですけど・・・。
ジャガイモの芽は毒...から考える家庭の崩壊/文化の衰退
東京は江戸川区立鎌田小学校で,理科の授業で栽培したジャガイモを皮ごと茹でて食べてしまい,教員二人,児童(6年生)75人が食中毒を起こしたという事故が起こりました(7月20日東京都福祉保健局発表.毎日新聞21日ネット版より).私は下鎌田西小学校という所の出身なので,なんというか,比較的ご近所の小学校です.事故にあった方々には,早く回復して頂きたいと思います.しかし,「ジャガイモを皮ごと食べてしまうなんて,なんてことを!」と申し上げたい.
理科の教員だから,云々(うんぬん)の前に,この人たちは,教員も子供も,多分,自分で料理したこと無いんでしょうね.親の手伝いをしたこともなかったし,親も手伝わせなかった,そんなことではないかと推測します.もちろん,全くやったことがないということではないんでしょうが,ジャガイモのような「身近な食物が毒をもっている」事を知る(教える)ことは,包丁の使い方,ガスの使い方(元栓の開け閉め,換気,燃えるものをそばに置かない)などとともに,もっとも基礎的なことです.
(この先は,さらに「うち,オール電化なんだもん」ということで,ガスを使ったことがない人たちが教員とかになって,服の袖を焦がしたり,中毒を起こしてしまうようになってしまうのではないかと心配です.)
ジャガイモの芽は,ソラニンという毒を持っているため,取り除いて食べないといけません.それから,ジャガイモを長期に保存していると(特に日を当てたりすると)緑色になってきますが,こうした部分も同様です.私も,保存が悪くて緑っぽくなったジャガイモを,もったいないので食べることがありますが,ものすごく皮をあつくむきます.このソラニン,熱を加えてもほとんど分解しないとされています.ですから,茹でたりあげたりしても,ダメなんです.詳しく知りたい人はネットで調べて下さい.「ジャガイモ ソラニン」とか「ジャガイモ 毒」で検索すれば,いくらでもヒットします.
《雑感 UPDATE: 2006年7月21日》
この学校だけではなく、各地の学校などでソラニンの中毒が発生しています。要するに、食材の知識がないこと、調理の知識・経験不足。
でも、命にも関わることなので、「知らなかった!」じゃ済まされません。
★炒めずに煮ただけでも、ルーを入れればカレーになるし、灰汁が残っていても食べられます。
だから、カレーは人気なんです。簡単で美味しい!
でも、ソラニンだけは勘弁してほしい!
追記 : 「カレーを作る」というのにカレーを作ってないじゃないか!!! というお叱りを受けそうなので簡単に作ってみます。
残っていた「バーモントカレー」
2/6 を使ったので二人分?
前半は、時間短縮のためフライパンで炒めています。
玉ねぎは1/4。ちょっと少なめです。ニンジンは写真ぐらい。この半分の大きさの方が早く煮えてよかったです。
いつもは玉ねぎはみじん切りにしてしまいますが、少し大きめで使っています。
この後、忘れていたジャガイモ 1/2 を投入。ここまでで 10分以上は煮ています。ニンジンは煮えにくいので時間がかかりますが、ジャガイモは種類によって溶けてなくなってしまうので注意。
ルーを2かけら入れて、しばらくすると「とろみ」が出てきます。
10分くらい煮込むと説明にありますが、とろみが出てきた段階で火を止めて試食です。
お子様用かい?
具材の量・切り方・水の量・調理時間は説明書を参考に。
食べ終わった後は・・・・キッチンペーパーで拭いて・・・
という感じです。
一人分のカレーをわざわざ作るのは手間も時間もかかるので、レトルトで十分かもしれません。