底板の落下防止のため、ストッパーにシリコンチューブを嵌めていましたが、シリコンではなく金属で固定出来ないかと思考を巡らしていました。
シリコンチューブの耐熱温度は200℃くらいです。温度が上昇してしまうと心配・・・・
炭の発火温度は1000℃以上にもなるといい、あのアルミ(660℃)や鉄(1500℃)さえも溶かしてしまうとか。焚火台ですら、800℃以上になるといいます。
ただ、炎に翳(かざ)すことはないので、心配はいらないと思いますが。
底板にアルコールストーブを乗せて使うガオバブ風防の場合、アルコ―ストーブ本体がそれほど熱くはなるとは考えられません。アルミ製のアルコールストーブがあるくらいですから。
キャリボ風防の底板固定
U字型のストッパーに底板の切込みを合わせて差し込み、回転させて底板を固定します。でも、ストッパーとの間に隙間がかなりあるので、底板は簡単にクルクルと回転してしまいます。何かの拍子に、外れる可能性大です。
いくつかある動画では特に取り上げられていませんが、Amazonのレビューには「外れた」というコメントが載っています。
アルコールストーブ燃焼中だったら、アルコールがこぼれて引火、炎上・・・怖いですね。この緩みを何とかしないと・・・
「スプリングピン 波形」という部品を紹介してもらいましたが、どう使ってよいか分からず、値段は安いものの、50個入りということで購入は諦めました。
U字型のストッパーに何かを取り付けられないかなーと考えて、アルミ板をつけてみましたがダメ(前回の記事)でした。バネで底板を押さえつけたら、いいかなーとも思いましたが、そんなモノ作れるわけもありません。
側面にたくさん開いている穴に L板をつけて押さえつける・・・それも難しいでしょうね。
底板側に取り付ける
そこで、逆に底板に何かを取り付けて、その部品でストッパーを押し付けたらどうかと考えてみました。
これが試作品。でも、これでは、何かの拍子に外れてしまいます。どう見ても外れそうでしょ。
そこで、中央に凹みを作って、そこにストッパーを入れてしまおうと考えました。
左のベロは、落下防止のため、底板の穴に差し込んで曲げてしまいます。ドリルがないので、錐で穴を開けたらバリが・・すごい。
一つ製作して、底板に取り付けてみました。ネジが緩む・・・・
右の山の部分を押しながら、回転させました。なんとか凹みに入って固定出来ました。
一か所では心もとないので、もう一つ作りました。けっこう固く嵌められました。
製造精度?
ところが、一度外して、再度嵌めてみると・・・ストッパーの役割を果たしているU字型のストッパーの三か所の位置が微妙に違うことに気が付きました。同じ位置に嵌め込まないと、固くて固定できないのです。でも、製造上、同じ位置・高さにストッパーを取り付けるって難しいのでしょうね。その必要もないし。
このことで思考が停止・・結局、この二箇所分だけ作ってやめました。
うまくいかないものです。自分の知恵のなさ、思考のなさにぐったり。
追記 : 2021.04.04_
レビューにこんなコメントがありました。
・使用感は良かったのですが、他の方もおっしゃっているように、プレートをはめ込む際の3つの凹凸の位置がズレてました。プレートがスムーズに入らなくてメーカーサイトの動画を見て気が付きました。
・プレートにある3カ所の切れ込みと本体の3カ所の出っ張りを合わせてはめるのですが、その3カ所のうち1カ所が完全にずれていました。
多少の品質や制度の悪さは覚悟していましたが、これだけ狂っているとどうしようもありませんので返品しました。なるほど、やっぱりだったんですね。安心しました。
本来なら、底板を上から被せる方が、落下防止になるのでしょう。でも、燃焼室内に突起物があると、邪魔になるし、有効内径が狭まってしまう。だから、下から嵌めこむ仕組みにしたのだと思いました。
ここまで試作品を作っておきながら、
「待てよ! これでは底板を逆さまにして使えない!」と気づきました。遅いよ!
やっぱりストッパー側に取り付けよう
基本、底板は取り付けたままでいいし、アルコールストーブ専用でいいのですが、いろいろと試すことも大事かと思い、ストッパーの方に改めて 「厚さ0.5mm 0.3mmのステンレス板」でヘアピン?状のものを取り付けることにしました。ステンレスなので熱に対しては安心感があります。
固定方法は、こんな感じ。
図よりも、写真の方が分かりやすいですね。幅4mm、長さは6㎝ぐらい。長すぎたらカットすればいいです。脚の長さを揃えずに、左右の長さを変えておくと、後から曲げやすいです。
左右に出っ張っている笠の部分がストッパーより大きくないと、ストッパーの中に入ってしまい使えません。かと言って大きすぎると笠が邪魔して、今度は底板が差し込めません。底板の切り欠きの長さに合わせないと。
また、左右のU字型の部分(赤丸)の潰し方は要調整です。下手すると、底板が全く回転できなくなります。
ストッパーに差し込んで、外れないように、末端を折り曲げています。これで外れません。入れにくかったので、ストッパーのステンレス板を少し広げました。
⇓この写真で分かるでしょうか? 先ほどの「潰し方」が少ないと、この膨らみが出っ張ってしまって、底板と干渉どころではなく、底板は全く回転できなくなってしまいます。
底板を嵌めてみました。ステンレス板の厚みのためにきつくて回せません。
指では回せないので、ラジオペンチの登場。
ラジオペンチで力づくで回転させました。これでガッチリ過ぎるほど固定されました。
*使用中に底板が外れて火傷するより、きつすぎるくらいの方が安全です。
底板を外さない前提なら、これが完璧です。
動画で動きを確認してみてください⇓
外すのも面倒なので、このままにしておこうと思います。アルスト専用なんですから・・この風防をアルスト用で使われている方も多いようです。
底板を取り付けたままでも、アルストなどは収納できるので。
おまけ 試作品
前面の大きな穴を塞いだら、風よけになるでしょうか? ちょっと分かりづらい図。
アルミ板で塞いでみました。ただ嵌 (はま) っているだけなので、簡単に外せます。
ソロストーブも筒の中央に穴はありません。火力調節しなければ塞いでもいいかな?
下はステンレス製。すぐに取り外せるようにしてありますが・・役に立つのかなー?
燃焼途中でも取り外せるようにと、小さな取っ手を付けてみました。取っ手がかっこ悪いです。ブラブラと動くし・・・
左側のシリコンチューブを取り付けた取っ手を持ち、蓋の取っ手を左側に引っ張れば、外れます。
ただ、引っ張った拍子で中のアルコールが飛び散ってしまうと困るので、もっと楽に外れる工夫が必要かもしれません。
穴を開けるのにドリルがないので苦労しました。最低ドリルは欲しいですね。それと、2mmの取っ手を曲げるのが意外と固くて手こずりました。そして、蓋に傷と凹みがついてしまいました。アイディアとしては気に入っていますが、もっときれいに作りたかったです。これは、再挑戦ですね。
とりあえず、これで「Gaobabuキャリボ風防」のカスタマイズはひとまず終了です。
*本体には手を加えずにカスタマイズするがモットーなので、必要なければ、全て外してしまえば元通りになります。
トレック900にぴったりと収納できる! ⇓