何度もチャーハンを作ったことはありますが、パックご飯でチャーハンを作ってみました。「おやじキャンプ飯」の動画でも、中華鍋にパックご飯を直接入れて調理しているシーンがあります。
ネットで「パックご飯でチャーハン」と検索すると、たくさんとレシピが表示されます。いろいろな方法があります。みなさん考えることは同じのようです。
ただ、あらかじめ「パックをレンジでチン・・」というのもありますが、今回は電子レンジは使いません。
いつもお世話になっている 永谷園のチャーハンの素。
通常の作り方は、
①フライパンにサラダ油を入れて熱し、とき卵を軽く炒める。中火
②ご飯 (250g) を加え、卵とご飯を切るようにして炒める。中火 1分
③「チャーハンの素」1袋を全体にまんべんなくふりかけ、切るように素早く炒めて出来上がり。中火 1分30秒
パッケージの下に、パックご飯で簡単アレンジ パラパラ黄金炒飯の作り方
というのが載っています。
①パックご飯に卵を割り入れ混ぜておく。
*ここでご飯を揉んでおく・・
②フライパンに油を入れて、パックご飯を入れて炒める。中火で1分
③「チャーハンの素」を入れて、さらに炒めたらできあがり。中火で1分30秒
これなら簡単に美味しいチャーハンが作れそうです。パラパラにするコツは、ご飯をほぐしておくことですか?
さて、これをトレック900で作ります。
うまく作れるでしょうか?
チャーハンの材料
①パックに入れたまま、ご飯を揉んでほぐしておきます。
②そのまま卵を投入してもよさそうですが、溶き卵を入れてよく混ぜ合わせます。
ですが、パックの縁までご飯が入っているので、卵を投入できず・・このまま入れたら卵が溢れ出してきます。
いったんフタに移し替えました。
溶き卵を入れて混ぜました。まるで、卵かけご飯?
この時点で怪しい。
③クッカーを弱火で温め、底だけではなく、側面にも油を回しておきました。
④十分温まったので、パックご飯を入れてかき混ぜました。
なんか、違うぞー。 ご飯入り卵焼きでも作るの?って感じです。
いつまで経っても卵が固まりません。
「卵とご飯を切るようにして炒める」とありますが、どうしても切れません。
この時点で、すでにパラパラではなく、米同士がくっついてしまっています。
卵の量が多すぎたか?
いくらかき混ぜてもパラパラにはならず、ねばねば。この時点で失敗確定です。
⑤仕方なく「チャーハンの素」を入れました。
完全にご飯粒同士がくっついた状態で、まるで練り物を作っているようです。
チャーハンとは縁遠い。
⑥フタに盛り付けました。ご飯は少し柔らかく、炒飯とは言い難い炒飯の完成です。
この食感はなんとも言えません。食べられなくもないので、責任をとって完食しました。
ほとんどレシピ通りなんですが、パラパラにならなかった原因は?
自分なりに考えてみました。
その前に、本物のパラパラご飯とは・・
ネット動画では、鉄の中華鍋を十分過熱してから調理しています。強火で、ご飯に卵を絡めながら、お玉の先で切るように動かしたり、お玉の底で押さえて広げながら炒めています。
すばやく全ての米を炒めるためです。これがパラパラチャーハンにするコツなのかもしれません。
動画では、さすがプロ。手際よく、短時間でパラパラ炒飯を調理しています。
なぜ、中華鍋などが適しているのか?
広くて平らなフライパンや中華鍋は、米の重なりが少なく、フライパンをあおったり、へらで上下の米を簡単に入れ替えることが出来、しかも強火で、どの米にも素早く熱を伝えることができます。(左の図)
ところが、深型クッカーだと、米が積み重なっているために、下の米は熱くなっても、その上は冷たいまま。火の通りが悪いです。かき混ぜても、熱くなった米は上の冷たい米に触れて冷やされてしまう。その悪循環。*チャーハンを大量に作ろうと、ご飯をたくさん入れた時と同じで、フライパンの温度は下がるし、全体に火が通りにくくなってしまいます。
しかも、卵でコーティングされているので、粘ってよけいにパラパラにならなかった。(右の図)
やっぱりクッカーが深型では底面積が小さすぎて、上の理屈のように素早く全ての米を熱することが出来なかったためと考えました。しかも、弱火だったので、なおさらです。
実用的ではありませんが、トレック900のフタに入る程度の少ない米で炒めれば、パラパラに近づけるかもしれません。
お好み焼きは鉄板の上に薄く広げるようにして焼きます。片面が焼けたら裏返せば、出来上がりです。一度にたくさん火を通せるからです。深型でお好み焼きを作ろうとすると、中まで火が通らないので作れないでしょうね。(深型クッカーで作る人はいませんけど)
所詮、アルミクッカーでは無理なんでしょうか?
Yahoo知恵袋の回答では・・
基本的に中華料理は強火力で一気に火を通す調理法が多い為、中華料理屋さんでアルミを使っているところはありません。
パラッとした美味しいチャーハンを作るには弱火ではできません。
その為に油馴染みもよく、強火力で調理できる鉄のパンを使っているのです。
アルミのパンはフレンチやイタリアンで、例えば魚やパスタにソースを絡める時など、弱火の時に使う物です。
「まるい底」に集まった油の中で、溶き卵をグツグツと踊る様に加熱させます。あとはお米と一緒に混ぜるだけで一粒一粒に油と加熱された溶き卵が絡み合いパラパラの炒飯が出来るんです。
《まるっとパン 北陸アルミ二ウム株式会社》
冷凍炒飯がフライパンにくっついてしまうのはフライパンの温度が低いからで、フライパンを十分熱すれば、水滴 (水分)がコロコロとフライパン上を転がるように、くっつかずに調理できるようです。
「メスティンで炒飯」という記事もありましたが、読んでみると、「炒めず」に「炊飯する」というのでガッカリしました。
ということで、そもそもアルミクッカーを使い、弱火でチャーハンを作ること自体、無理だったようです。
悔しいけれど、完敗!
あらためてフライパンで作ってみました。
材料はパックご飯に卵とネギと前回と同じ。ただし、動画のように、卵を先に入れ、卵が少し固まった後にご飯を入れてみました。
①フライパンを強火で熱して油を入れ、卵を投入。カメラの起動が遅くて、どんどん卵が固まっていくー・・・・卵が薄いので、火の通りが早いです。上の説明通り。
②パックご飯を投入。所々ご飯が固まっていたので、固まりを崩すたびにパチパチとお米がはねています。
あらかじめ砕いてパラパラにしておいた方が効率がいいです。
③炒める。
米の量が少なく、米がフライパン上で広がり、米一粒一粒が同時に炒められています。だから、パラパラに。
この後にネギを入れて、「チャーハンの素」を混ぜました。
④出来上がりです。これなら「パラパラ炒飯」と呼んでもいいでしょう!
前回トレック900で作ったのとは別物。炒飯はこうでなくちゃ。
美味しかったですよ。
卵⇒ご飯⇒ネギ・チャーシューなど⇒チャーハンの素の順番に入れる方がいいみたいです。
大きめのフライパンお中華鍋がパラパラ炒飯には適しています。
再度挑戦。04.24_
今度は、バラバラに砕いたパックご飯に少量の油を混ぜておきました。フタを熱し、油を入れ、煙が経った頃を見計らってパックご飯を少量ずつ投入。素早く炒めました。(こびりつく) 何とか全てのパックご飯を炒め終わり、ポットにとりあえず入れておきました。次にフタで卵を炒めました。(こびりつく)
パックご飯と卵、ネギを混ぜて、チャーハンの素を入れてかき混ぜました。
前回よりは、ご飯同士はくっついてはいないので、パラパラっぽいですが、ご飯が柔らかいです。十分に水分が飛んでないからでしょう。
前回のベタベタ炒飯よりましですが、やっぱりチャーハンとは言えませんね。
原因は、フライパンの温度。180℃くらいに熱していなかったからです。その熱でご飯を軽く焦げた状態(焼き固めた)状態にすると、パラパラになるんだそうです。
やっぱり、強火で全ての具材を均一に素早く炒めることが大事だということですね。
アルミフライパンでは強火に出来ないため無理なんです。
おまけ⇩
THE MAKING (265) 冷凍炒飯ができるまで