前回はガソリンストーブの「コールマン 508 」を使ってみました。さすがに、ガソリンバーナーは火力が違います。
一発着火の ST-330。気持ちいいスタートです。
火をつけてから、アタッチメントを乗せました。アタッチメントが緩いおかげです。
コールマンのガソリンストーブと違い、すぐに内部筒の中央が赤くなってきました。バーナーの違いでしょうね。
前回の実験で、コールマン 508 ではバーナーボールから外側に向かって炎が出ていました。非効率的?
コールマンの純正のヒーターアタッチメントの径はFUTURE FOXより小さいので、ネットの画像でも炎が外に飛び出しているように見えます。アメリカンだから、小さいことなど気にせずに、ガンガン燃やすということなんでしょうね。
ST-330では炎が真上に上がっています。
*バーナーに風よけを取り付けたST-330。強火の炎の上がり方です。
ST-330はバーナーの径が小さいし、上に向かって燃焼するので、内部筒のメッシュを直接、熱します。そのため、内部燃焼筒が素早く赤熱したのでしょう。
この内部燃焼筒をオレンジ色に輝かせて楽しむなら、むしろ、こういうガスバーナーのような集中型の炎の方が効率がいいのかもしれません。
なんでもかんでもバーナーに乗せればいいってもんじゃない、のかもしれませんよ。
下は強火の状態です。明るい日中でもはっきりと見えます。
遮熱板はそれほど熱くなく素手で触れます。遮熱板の下に手を入れてもあまり熱さは感じられません。
前回、五徳の位置がST-310よりも低いのでテーブルが・・・と書きましたが、遮熱板を取り付ければ、そんな心配はなさそうです。(長時間の使用だと分かりませんが)
暖かく感じられる範囲。天板の上は10㎝ぐらいの高さに近づくと暖かさを感じます。
アタッチメントを乗せると・・・ナバホ柄、奇麗ですね。
火力を上げると内部筒の三角錐が上からみるみるオレンジ色に変化し浮かび上がってくる様子が、とても幻想的です。
ガソリンストーブでは内部燃焼筒全体が少しずつオレンジ色に変わっていきましたが、ST-330では上から順にオレンジ色に変化していきました。
バーナーが違うと、こうも違うんですね。
戸外で温度が下がって来たこともありますが、それほど暖かいという感じではありませんでした。
ガソリンストーブの方が強烈でした。
翌朝、弱い風が吹いていたために、かなり手を近づけないと暖かさは感じられませんでした。当たり前ですが、風があると暖房の効き目は弱いです。
内側の内部燃焼筒にも、うっすらと青い色がつきました。このままでも奇麗!
このアタッチメント。
ガンガン燃やす焚火ほど、「アチッ!」という熱さは感じられません。
これがあれば、暖を取れるかなーぐらいの暖かさです。
FUTURE FOX の説明にも「秋~春」と書かれています。
その季節なら温まることが出来るという事。
真冬のキャンプでは厳しそうです。
ST-330などの調理用のバーナーにヒーターアタッチメントを取り付けてしまうと、ヒーター用として使えません。
調理中は火を使うので暖かい。調理が終わったらアタッチメントを取り付けて暖を取る。それでも全く問題ないですが、余裕があるなら、ヒーターは別に用意した方がよさそうです。
Kovea Cupid (キューピッド) ポータブル ガスヒーター⇩
小さくて使いやすいヒーターです。
テント前室のような半密閉空間だと、かなりの威力を発揮します。
《「コールマン 508 にレバー用の遮熱板を取り付ける」に続く 12/12 》
似た製品が登場! たぶん、こういうタイプが増えてきそうですね。⇩
NEOROSS(ネオロス) ヒーターアタッチメント
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まさに、FUTURE FOX のコピー商品。こういうのを手掛けるのが素早いです。
二重構造まで同じですが、内部燃焼筒のメッシュは大きめです。FUTURE FOX のように小さなメッシュにするのが大変なんでしょうね。それと、製造技術ではナバホ柄まで真似できないので、簡単仕様。
ただ、天板は平らなのでケトルを置いても安心です。溝が三点五徳でも使えるのもウリ。
でも、おまけでついてくるアタッチメントを外す器具が、普通のピンセットというのは、ちょっとお粗末。
(あくまでも、個人の感想です)