前回、
「このヘッドバンドカバー。
数的には種類は多くはありませんが、大切なヘッドバンドを保護するという使い方も出来るのでお勧めですね。
もちろん、ボロボロになってしまったヘッドホーンには必須でしょうけど。」
なんて書きました。
こう書いておきながら、買わずにいたら、「言うだけかよー」と思われてしまうので購入してみました。
長さが13㎝の「Geekria ヘッドバンドカバー」ではなく、長さが21㎝の2個セットの製品です。 *2個セットで同じ値段だったら、ダメ元で買ってみる価値はあります。
[jubel] ヘッドホンカバー (2個セット ブラック)
《Amazon》
これもファスナーで止めるタイプ。
「サイズ表記しておりますが、万が一サイズが合わない場合は返品可能!」と書かれていましたが、MDR7506には合うようですが、どう見たってビクターのヘッドホーンにはサイズが大き過ぎます。
でも、剥き出しの金属製のヘッドアームが隠れれば良しとしましょう。
《Amazon》
Amazonの説明では、
【ボロボロになってしまったヘッドホンに!】
ヘッドホンのヘッド部分が、長年、使い続けたことによりボロボロになってしまったことはありませんか?
経年劣化に限っては、修復を試みてもどうにもなりません。
ラップ等で応急処置を行うこともあるようですが、控えめに言ってその見た目はひどいです。
そこに時間が割く暇があるのであれば、本商品のヘッドホンカバーを装着すれば解決します!
本来の外観を損なわない見た目で使用感も本来のまま、まるで新品かの様にヘッドホンが蘇ります。
購入したばかりの時にあった快適な装着感や使用感が今は無くなり、ヘッドホンを触ればボロボロと落ちる被膜だけがある、そんな方におすすめの商品です。
とありました。
説得力ありますね、この文言!
さて、実際に取り付けてみましょう
まず実態。元々ついていたのがこれ⇩
裏の生地はたいして損傷はないのに、表面の生地はボロボロ。
JVCの文字もちぎれてしまっています。
ひどいもんでしょ。
この上からカバーを被せる事は無理です。というか、すでに剥がしてしまいました。
布の長さは14㎝、幅が6㎝ありました。
これを二つに折って縫い合わせてあります。中のスポンジは厚さ3mmほどのウレタンフォームのようです。
ほとんどのヘッドバンドはスポンジの上に革に似せたビニールの粘着または合皮で作られているので、経年劣化により表皮がボロボロと剥がれたり、べたついたりしてしまいます。メーカーでは修理を受け付けていないので自分で修理しないといけないんですね。
最初は、ヘッドホーンが入っていた収納ケース。この「JVC」を生かし、この袋を切って作ろうかとも考えましたが、ちょっともったいない気がして止めました。
購入したヘッドホーンカバーは、元々ついていたモノの上から被せるタイプなので、今回のようにスポンジなども全て取り払ってしまった、ステンレスのアームだけではクッション性もなく、凹んでしまうでしょうね。
つまり、ステンレスのアームに別に用意したウレタンフォームを巻き付けて、動かないように固定してから、カバーを取り付けないと、ヘッドに優しいカバーにはならないということです。
図にすると、こんな感じです。
元のカバーのように、プラで両側から挟まないので、作業としては簡単です。
ところが、我が家にはちょうど良い厚みのウレタンフォームはありません。
下は普通のスポンジですが、厚みは2㎝。これを3mm厚で切る技術はあいにく持ち合わせてはいません。
桃の緩衝用に入ってる薄いスポンジなら使えるでしょうが、家にはありませんでした。
*工作好きとしては、こういうのを保管しておくと便利なんですよね。
仕方がないので、ウレタンフォームを購入することにしました。
イノアック 天然ゴムスポンジロール
ゴムスポ 3t X 100mm X 1M テープ付 黒 N14-3100MT
*「t (てぃー)」とは英語の「thickness (シックネス)」の、頭文字をとった記号で厚みを表します。3t なので、3mm厚ということです。
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これは粘着剤付きの「隙間テープ」ですが、粘着剤なしのテープもあります。
そちらの方が価格も安いですが、粘着剤付きの方が便利です。
このテープをアーム(或いはカバー)の大きさに切って固定、そしてカバーをかければ何とか修復できるでしょう。
作業編
材料が届いたので作業開始です。
まずは元の状態
ヘッドアームはステンレスの剥き出し状態。裏側には薄いプラ板がついています。
元は14㎝なので、21㎝のカバーはさすがに長いです。
仮に装着してみます。カバーは両脇が開いたペンケースのようです。
やっぱり長いし幅もあり、ブカブカですね。だいぶたるんでいます。
13㎝のモノにしておけば、もっとピッタリだったかもしれません。
*金を惜しんじゃダメということです。
ステンレスにスポンジを取り付けます。
シリコンオフで油分を除去。その後に、現物に合わせスポンジを切り取ります。当然ですが、上側は長く下側は短いです。
上下をスポンジで挟み終わりました。
*スポンジは下側だけで十分ですけど。
この上にさらに、スポンジを巻き付けます。
コの字型で挟もうかと思いましたが、重なりを多くして剥がれにくい様にしました。
分かりにくい図ですが、下から接着を始めて上を貼った後に、一周させて接着しています。つまりグルグル巻きです。
巻き終わりました。
さきほども書きましたが、巻き付けた時に、下側と上側では長さが違うのではみ出してしまいます。
そこで、現物合わせで余分なスポンジをハサミで切っています。
接着力は・・・まあまあよさそうですが、長い間使用してみないと分かりません。
あらためてカバーを装着し直します。
とりあえずは完成です。
スポンジを入れても、元々、21㎝タイプはカバーの横幅があるのでたるんでしまっています。
下の画像のように、21㎝タイプは中央の幅がかなり大きいです。
それに比べて13㎝のカバーでは中央部も極端に大きくなく8㎝なのでピッタリだったかもしれません。
21㎝タイプ 13㎝タイプ
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皺とブカブカさえ、気にしなければ十分使えます。
ただ、修復をするとなると、なんだかんだと費用が掛かってしまいますね。
裁縫が得意だったら・・膨らんでいるのは幅が広いから。
この中央部分を狭めてカットし縫い合わせたら、専用のようにピッタリになりそうです。
やってみました。
カットはせずに、試しに縫うだけです。裏表を確認して、白い線を縫います。
たるみがなくなってスッキリしました。
白丸はプラの上にスポンジを被せたので、少し膨らんでいます。スポンジを重ねなければもっとスッキリします。
両端に少し隙間が開くのは仕方ないでしょう。
手縫いなので縫い目は汚くて見せられませんが、ミシンできちんと縫えば奇麗に見えるし丈夫になります。
★裁縫が得意な方なら皮を使って、ぴったりなカバーを製作できそうです。
今回は適応機種ではない製品を使いました。
製品ページにある、適応機種なら、もう少しきちんとフィットするんでしょう。
でも、ボロボロになったヘッドホーンの見た目も使い勝手も少し良くなるので、まあまあお勧めです。
新しく購入した、SONY ステレオヘッドホン MDR-7506①の記事⇩
追記 : 上の製品は、ヘッドホーンに後付けで簡単装着がウリのカバー。
でも、こちらの接着剤付きの合成皮革でも同じことが出来そうです。
加工する手間は必要ですが、たるまないように形・サイズを整え、うまく張り付ければ見た目も良さそうです。
合皮補修シート 接着剤付き A4サイズ二枚入り
注意: このヘッドホーンカバーを格安で販売しているサイトがありました。
クリックすると、最初にこんな画面がちらっと表示されてから本サイトに行きます。israeltennis.co.il?
SELLYOU です。
販売価格 : 998円 特価(税込) : 299円
定価の1/3ぐらいの価格で販売しています。怪しいでしょう?
このショップで取り扱っている品は
DIY・工具・ガーデン、DVD、Kindleストア、PCソフト、おもちゃ、ゲーム、シューズ&バッグ、スポーツ&アウトドア、ドラッグストア、パソコン・周辺機器、ビューティー、ファッション、ベビー&マタニティ、ペット用品、ホビー、ホーム&キッチン、ミュージック、大型家電、家電&カメラ、文房具・オフィス用品、本、楽器・音響機器、洋書、産業・研究開発用品、車&バイク、食品・飲料・お酒。
と、多岐にわたっていますが、大したものはありません。
会社概要
ショップ名: 株式会社 料理の素本舗
ショップURL: http://sellyou.xyz/
店舗運営責任者: 高野 真由美
住所先: 〒340-0217 埼玉県久喜市鷲宮18-2-43
メールアドレス: topsale@dzsaleset.com
ご注文受付: 24時間受付中
「株式会社 料理の素本舗」は偽サイト情報にも載っているショップです。
ストリートビューで調べると、埼玉県久喜市鷲宮1丁目から6丁目までは実在しても、18-2-43 は見つかりません。偽情報です。
以前も灯油加圧式ランタンが安値で買えるサイトがありましたが、会社情報はいい加減でした。
気を付けて下さい。