★キャプテンスタッグ モンテ V型 卓上グリル B6型を炭だけで使われる方は読み飛ばしてください。
「キャプテンスタッグ モンテ V型 卓上グリル B6型(オリーブ)⑬ アルコールストーブ用嵩上げ器完成?」の続きです。
アルコールストーブ用の嵩上げ器を変更した以上、実験をしないと実証出来ません。
アルコールストーブの最高火力は鍋底までの距離が4~5㎝と言われています。
室内での無風状態なら頷けますが、野外の場合には必ず風 (微風でも) がつきものです。そのため、先端の炎がユラユラと風に流され揺れてしまっては、肝心な鍋底に炎が当たらなくなってしまいます。
目皿の底に置いた場合は、距離は4.4㎝。ちょうど良い距離です。
でも、必ず鍋底に当たるようにするには、距離を短くした方が実用・実戦的かもしれません。
そう考えて、改良版はアルコールストーブの上端から鍋底まで約3.2mmの距離に設定してあります。
嵩上げ器を使って燃焼させる & グリルにセット
今回はトランギアの0.6Lのケトルを使って沸騰させてみます。
この日も強風で風で炎がなびいています。
風の音が聞こえるほどです。
いつまで経っても沸かないなぁーと思ったら、アルコールが空になっていました。
半分くらい入れたのですが、風の影響で無駄に燃えてしまったという事でしょうね。
アルコールを入れて、やり直し
ストーブが冷えているのを確かめて、2/3ほど入れて再燃焼させました。
さっきと違い、グツグツと沸騰している音が聞こえ始めました。炎も強いですね。湯気も盛んにたっています。
時間を計測してはいませんが、10分以内で無事に沸騰しました。
ケトルを持ち上げると、アルコールから泡が出ていました。アルコールが沸騰していたんですね。それだけ温度が上昇し過ぎたってこと?
炎の勢いが強く、消火蓋を被せましたが、その周囲から炎が出ていて消せません。
何度かでようやく消火することが出来ました。
火の勢いが強かった証拠に、五徳がこんなにも色づきました。
下は前回の時の五徳⇩
五徳五本すべてが焼き色に変わりました。
目皿とフレームもこの通り。
鍋底までの距離が近いと、それだけ無駄なく炎が当たり、火力が強くなることがわかりました。
たぶん、無風なら、もっとお湯を早く沸かせたでしょうね。
アルコールストーブの燃焼について
アルコールストーブについては詳しくはありませんが、図のように下からの空気を吸い込んで、上に流れていくのが通常でしょうか?
たとえば煙突効果だと、かなり効率よく燃焼させることができます。
ただ、今回の実験では強風のため、五徳の上からどんどん風が入り込んできたため、上から下への流れが強かった。それで、アルコールストーブが熱くなってしまっために沸騰してしまったのかもしれません。
トランギアのストームクッカーの原理⇩
「風下に空気取り入れ穴があると、熱気が下に吹き抜け、本体を溶かすことがあります。また、下に燃えやすいものがあると、燃えたり溶けたりして、火災の原因にもなります。」とありました。
たぶん、この図のような状態になっていたのではと想像しています。
どなたか詳しい方、教えていただきたいです。
強風時には使わない方がいい!
暗くなってから、もう一度燃焼させてみました。
最初のうちは下のようにおとなしく燃焼していました。でも、北風がだんだん強くなってくると、炎が暴れ出しました。
強風時の炎の様子⇩
ちょっと、これは・・・物凄い炎です。
風下の五徳が真っ赤になってしまいました。
やはり、アルコールストーブは強風には弱いですね。
そして、このグリル自体もあまり風防の役割をしていないことがわかりました。(ないよりは効果はありますよ)
アルコールストーブの周囲が開けているため、風が入り込みやすくなったのかもしれません。フレームの中に衝立を入れて、風の侵入を防ぐという手はどうでしょぅ?
或いは、グリルの周囲をしっかりと高い風防で囲うか。そうしないと、「時間ばかりかかって沸騰はせず」、「アルコール切れで終了」となってしまうでしょう。
ただ、せっかくの可愛いグリルを風防で囲んでしまうのは忍びないです。
ただし、取説の注意書きには、こう記載されているので、くれぐれも自己責任でお使いください。
《続く》
さて、明日で3.11から11年目を迎えます。もうそんなに経ってしまったのかと思うと、時の経つのは早いモノです。
津波を体験していない世代も増えてきていますから、だんだんと記憶が薄れていくのは怖いことです。語り継いでいく必要を感じます。
それと、今日 3.10は「東京大空襲」のあった日です。
これも忘れてはならない日です。