★キャプテンスタッグ バーベキューコンロ グリル V型 B6型を炭だけで使われる方は読み飛ばしてください。
バーベキューグリルの代りにアルコールストーブを使えないかと試してみました。
ネットの記事を読むと、皆さん、アルコールストーブに関しては、アルコールストーブの上端から鍋底までの距離に着眼していることがよく分かります。
その前に、グリルの箱に書かれている、この注意書きに注目!
警告 灯油・アルコール・ガソリンの使用禁止
いずれも気化する液体燃料です。
たとえば、ガソリンの場合、引火点は-40℃以下。
常温でもどんどん気化し、空気と混ざり合って、スパークなどの些細な火でも爆発してしまうことはよく知られています。
灯油の引火点は40℃、アルコールにしても13℃。
気化した燃料が空気と混ざり合って燃える原理は同じです。
アルコールランプ・アルコールストーブ
今は使われることが少なくなったアルコールランプ。これを燃焼させて実験したことのある方もいると思います。その時の注意がアルコールの量。
アルコールランプ M150GL
《Amazon》
アルコールの量が少ないときには火をつけてはいけないと教わったはずです。
ですから、実験を始める前に、必ずアルコールの量をチェックして、必要な量のアルコールを入れていました。
燃料が少ない状態で点火中のメタノールが少なくなっていると、気体のメタノールがランプ本体に溜まってしまいます。そこに空気が入り込むと、火をつけたときにランプの中で爆発が起きる危険性があります。《日本科学未来館》
キャンプで使うアルコールストーブも同様に、アルコールが少ない状態で火を点けると小爆発します。それは、つまり使い方を間違っているということです。
使い方さえ間違えなければ安全に使うことができます。
ただ、「モンテ V型 卓上グリル B6型」でアルコールの使用が禁止されているのはどういうことでしょうか?
たぶん、初心者も含めていろいろな方が扱うグリルだからでしょうと推測。
炭は湿っていたりすると、炭の内部のガスや水分が熱で膨張し、爆跳(パチパチとはじける)という現象が起こります。でも、普段は普通に燃焼させて、バーベキューを楽しむことが出来る燃料です。
アルコールや灯油が禁止なのは、たぶん、初心者が炭を扱うように気軽な感覚で着火・燃焼する燃料ではないからだと思います。アルコールの性質や着火時の注意事項を守って使うことが大事です。
昼間は炎が見えにくく、こぼれていても着火していても気づきにくいのも理由の一つかもしれません。
と、前置きが長くなりましたが、アルコールストーブが使えないのであれば、「ガオバブのキャリボ風防」も使えないという事になってしまいます。そんなことはありません。
アルコールの性質を知り、ストーブの使い方を習得していれば、それほど危険ではないということです。みなさん、平気でスタンドでガソリンを給油していますよね。ガソリンの方がもっと怖い!
ということで、厳密に言うと、このグリルでアルコールストーブを使うことは出来ないので、アルコールストーブを使う場合は「自己責任」でお願いしますね。
ガオバブのアルコールストーブを入れてみた
①購入時のままのノーマル状態の目皿に、ガオバブ製のアルコールストーブを入れた場合、アルコールストーブは目皿の上端の高さとほぼ同じです。
長さを計ってみると、バーベキュー網を使った場合、アルコールストーブ上端からバーベキュー網の上までで約4.5㎝ *長さは正確ではありません。
五徳の場合は3mmほど、さらに高くなります。
五徳との距離は理想的 ★目皿に入れても普通に使えます
下手な図ですが・・・。
②次に、目皿の中に自作の高さ1㎝ちょっとのアルミ製パンチングメタルを入れると、
嵩上げによって、簡単に網までの高さが変化し、これで3㎝弱になりました。
*目皿の縁とアルコールストーブの鍔がほぼ同じ高さ。
③前回紹介したストッパーだけだと、
さらに高くなって、約2.3㎝。 ちょっと距離が短すぎ?
アルコールストーブとクッカーとの距離
気になって、ここで調べてみました⇩
この方の実験によると、一番早く沸騰するのが 4~5㎝という結果になっています。
逆に低いと火力は弱いものの、燃焼時間が長くなるということです。
だとすると、そのまま目皿の上にアルコールストーブを乗せればいいわけですね。
*ただ、室内の実験なので風の影響があると数値が変わって来るでしょう。
ただ、3~4㎝くらいがいいという記事もあり、迷いました。アルコールストーブ用の小さな五徳などはかなり低いものもありますね。
おまけ : 同じガオバブの固形燃料用トレイは・・・ダメでした。入りません。
こんな風に、バーナー (固形燃料・アルスト) に合わせて高さを調整し、愛用のクッカーを使えるようにするのもキャンパーの楽しみの一つかと思います。
とりあえず距離を短くしてみる 試作品
上記のアルコールストーブの五徳の高さを受けて、高さを3~4㎝の範囲内で収めることにしました。
余っていたステンレス板を加工して、アルコールストーブ上端から鍋底までの距離を約3㎝ になるように調整してみました。
*材料がなかったので、いろいろな高さを試せなかったのが残念です。
目皿とアルコールストーブの鍔の高さがほぼ同じです
下には自作した、高さ1㎝ほどのステンレス板を入れてあります。
見た目、いい感じです。
加工したステンレス板⇩
我が家には、このサイズのステンレス板しか残っていませんでした。もっと大きなステンレス板があれば、いろいろ試せたのに・・・
*少しでも強度を出そうと、ステンレスの端を内側に曲げてあります。
工夫したところは、この溝。
アルコールストーブがこの溝に収まって、左右に動かないようにしてあります。
*この脚の部分を5mmぐらいに短くしてしまえば、五徳までの高さが3.5mmぐらいになります。でも、それほど火力に変化はなさそうなので、このまま使ってみようかと思います。
こんな形がよかったか?⇩ これなら中央が凹みません。
実際にアルコールストーブに点火
本燃焼になるのを待ってプリムスのMクッカーを乗せました。
溝のおかげでアルコールストーブは安定し左右に動きません。クッカー本体が多少の風を防いでくれているようです。
数分でグラグラと煮立ってきました。
五徳を少しずらせば、消火用の蓋を差し込むことが出来ます。
このクッカーの良いところは注ぎ口がついていること。これ、便利です。
脚も熱くならないし、脚につけた滑り止めのせいか、本体がグラつくこともありませんでした。
また、嵩上げ用に使ったステンレス板の変形もありません。アルコールストーブが軽いので、こんな嵩上げ器で十分でした。
アルコールストーブは、そのままでは使用できません。ストーブに適した五徳が必要です。また、風防がないと風のためにいつまで経っても湯は沸かないし、燃料を無駄に消費するだけです。鍋底までの距離も重要です。
中には、高さを調整できるという優れモノの五徳もあります⇩
《上記の記事 Makuakeより》
固形燃料とアルコールストーブでは元々、高さが違うので、同じ五徳というわけにはいかないのでしょう。
モンテ V型 卓上グリル B6型でアルコールストーブは使えます
★目皿の上に乗せても普通に使うことが出来ます。
アルコールストーブの上に乗せられるコンパクトな五徳を使ってキャンプをしているソロキャンの方には必要ありませんが、そうでないなら、こんなグリルの活用もアリかと思います。
*アルコールは固形燃料と違って、燃えカスやアルミカスが残らないので、SDGs の視点からも優れているかもしれません。
このグリルを使えば、大きなクッカーも安定して乗せられるし、風防効果で湯が沸く時間を短縮することが出来ます。
このグリル、炭を使ってバーベキューを楽しむ以外、こんな風にアルコールストーブを使って煮炊きが出来るので、このグリルの活用の幅が広がりました。
*このグリルでのアルコール燃料の使用は禁止なので、自己責任でお使いください。
《続く》
【四国旅】さすが、疲れがたまってきたのか、遅めの朝です。
昨日、スーパーで買ったクノールのポタージュスープとサラダにプラスして、宿のパンとコーヒーを加えての朝食です。パンの中にはマーガリンが入っています。マーガリンを別に用意するより便利だからでしょう。焼かずに「チン」しました。ふんわりと柔らかくなって美味しいです。
旅籠屋は気軽でいいですよ。
この旅籠屋「吉野川」は、吉野川SAに駐車したまま、徒歩で行くことが出来ます。それも便利。
平日なので、空いていました。堺、名古屋ナンバーの車が停っていました。
旅籠屋を利用する時は、近くにスーパーかコンビニがあるか、あらかじめ調べておいた方がいいです。そして、取り皿、カップなど用意しておくと、何かと別です。今回はベルモントのチタンマグカップでビールを飲みました。缶のままでもいいですが、「チタンで飲んでいる」が大事
さて、いよいよ東京に向けて出発です。
運転手君も疲れていることだし、最短で帰ることにしました。
とは言うものの、出発したのは、10時。「宝塚」まで2時間40分。「大津SA」で遅い昼食。
岡崎SAを出たのが、17時。
それにしても、走っても走っても東京は遠いです。
帰宅は21時半。
無事に帰ってこれてホッとしています。
*後程、画像も入れて記事にでもしようかと思います。