ある天文学者の恋文(字幕版) 2時間1分 2016年 イタリア映画
出演 ジェレミー・アイアンズ、オルガ・キュリレンコ、シャウナ・マクドナルド、パオロ・カラブレージ、アンナ・サバ、イリーナ・カラ
著名な天文学者エドと彼の教え子エイミーは、皆には秘密の恋を謳歌していた。
しかし、そんなエイミーの元に突然届いたエドの訃報。
現実は受け入れられないエイミーだが、彼女の元にはその後もエドからの優しさとユーモアにあふれた手紙やメールや贈り物が届き続ける。
エドの遺した謎を解き明かそうと、エイミーは彼が暮らしていたエディンバラや、かつて二人で時間を過ごしたイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島などを辿りはじめ、そこで彼女が誰にも言えずに封印していた過去を、エドが密かに調べていたことを知るが―。
(C)COPYRIGHT 2015 - PACO CINEMATOGRAFICA S.r.L.
何気なく見始めた映画でしたが、エディンバラや、かつて2人が時間を過ごしたイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島の風景、街並み、そして建物に見とれてしまいました。
主演の女優 オルガ・キュリレンコさんは、とてもチャーミング。
アルバイトで過激なスタントレディーをしたり、芸術家のモデル?をしたり、とても行動的な女性です。
レビューを一つ紹介します⇩
観る前は学者と学生の素人探偵のサスペンス物みたいなものかと思っていたが、良い意味で裏切られた。
才色兼備で、パワフルでタフな女性、エイミー。物静かで洞察力に長けた天文学者(天体物理学者?)の教授。
二人の愛情と心配りが上手く描かれたミステリーロマンスだった。脚本、演出(見る前に確認しなかったがすぐにジュゼッペ・トルナトーレだろうと気づいた)が見事に調和がとられ、撮影も陰影の使い方などが素晴らしかった。音楽もトルナトーレ作品に欠かせないエンニオ・モリコーネによる映像、ストーリーの邪魔をしないが心揺さぶられる旋律が奏でられていた。
冒頭、教授が部屋を出る際、一瞬陰に入るのはこの後の訃報、教授の死を暗示したものだと感じた。
エイミーの行動を完全に予測し、彼女のゆく先々でメッセージを届けるように手配していたが、稀に大外れをし、エイミーが噴き出すのは、これも計算のうちであったのであろう(直前にエイミーの映画仲間が笑うことの大切さを語っている)。
エイミーの些か短気な性格を彼女がちょっとしたことでノートパソコンをすぐ叩くことで表しているのも上手な表現法だと思う。
実に巧みな脚本、演出だ。自分の最後の時間をエイミーのために使った教授の真意はエイミーの忘れ去りたい過去とそれによる母親との間に出来た壁を取り除き、彼女に前に向かって(新しい人生を)進んでほしいと思う心からのものであろう。
トルナトーレ監督の作品はいつもラストシーンが良いのだがこの作品も教授の願い通り、一人で歩いてゆくエイミーの姿が印象的であった。
ラストに彼女を誘う友人に対して微笑み返すエイミー。
その女諜報員 アレックス 2016年
こちらは、元美女エージェント役。
そして、この作品にも・・・
「007 / 慰めの報酬」 2008年
ボリビアの諜報員?
以前、見た「ロープ 戦場の生命線」「オブリビオン」にも出演されていました。