rmenx’s blog

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イワタニジュニアコンパクトバーナーに遮熱板は必要ない?  2022.12.12 一部に追記

【知らないと危険】遮熱板いる?いらない?問題ついに解決【イワタニジュニアコンパクトバーナー】

という動画⇩が気になりました。 

https://www.youtube.com/watch?v=gDxM1kuRz-o 

f:id:rmenx13:20210511095054j:plain

SOTOのST-310には標準で遮熱板が取り付けられています。でも、イワタニのジュニアバーナーにはありません。

そこで、現在では、FUTURE FOXなどの日本のメーカーや〇国製のものなど、いわゆる社外品が数多く販売されています。その遮熱板が必要ないというのは…大事件ですね。 

 

Amazon

 

この動画では、いきなり、 

「初めに言いますが、遮熱板はイワタニのシングルバーナーには必要ありません。捨ててください」とあり、びっくりしました。

 

その後は、イワタニからのコメントを引用して

「遮熱板の必要性なんですが、社外品なので動作の保証が出来ないから危険ですと。」       自己責任でお願いします! と画面に表示。

「だいたい社外品無しで事故の事例はありません。」

       意外と爆発しなさそう と画面に表示。

「また事故の事例があるとすれば、社外品の部品を使ったり、した場合に不具合が出て事故になる・・・」と説明しています。

つまり「イワタニのジュニアバーナーでは、遮熱板の必要がないので取り付けられていない」=「だから、遮熱板は必要がない」ということのようです。

★詳しくは動画を! 

 

それに対して、いくつかのコメントがありました。

「考えてみれば簡単!イワタニほどの会社が標準でつけていないのだから必要ない・・・これにつきますよね。少しでも不安があるのであれば絶対につけてきますよ。
(何か起こったら訴訟問題なのはもちろん恐ろしいマスコミに徹底的に叩かれる)」という肯定的なものから、

「すごい不十分な動画
そのイワタニとのメールって上にスキレットを乗っけるとかそういうところまで話してるの?
本来このバーナー、クッカー程度しか載せない前提のはずだし その程度の輻射熱だけの話を拡大してない?
不要とまで言い切るのは明らかに過大だし、コメントの返信見てもどう考えてもそこまで取材してないよね?
削除した方がいいと思いますよ、この動画」という否定的なものまで。

上のコメントには返信があり・・
「基本的には説明書に書かれているサイズ内のものなら大丈夫ということで定期的に検査もしています。

そもそも想定外のサイズの鍋やスキレットを使うこと自体が間違いなので、それに対してどうこう言われるときりがないと思います。

遮熱板が不要だといっているのは僕ではなく販売メーカーのイワタニさんです。
メーカーが不要といっているのにそれが間違いだというのは、それこそおかしいと思いますし、実際に社外品のアクセサリーを使っての事故は毎年あるが通常の使い方をしている限りはそういった報告がないといわれています。」

・・・・さんが、どんなデータや根拠を持って言い過ぎだとおっしゃっているのかがわかりません。
むしろ、危険ならなぜイワタニさんは頑なに遮熱板をつけないのでしょうか?
最近だと新製品も出ていますが、それにも遮熱板はついていません。
キャンプブームが続いている中でスキレットを使うことを想定していないとは到底思えませんし
もし、危険ならそういった事例が出てくると思うのですが出てきません。」

その後も、お二人の方のやりとりが続くのですが・・・・。 

 

使い方を守れば、という条件付き 

メーカーからすると、社外品は当然保障外だし、遮熱板を使うような使い方は勧めていません。

取説にあるクッカーなら実験済みなのでしょう。それを使う限り遮熱板は必要ない。当たり前だと思います。イワタニのページには「目安として18cmまで(鍋底が16cm以下)」とあります。 

イワタニジュニアバーナー取り扱い説明書

取り扱い説明書の中の「警告」で、特に輻射熱に関する部分には、こう書かれています。

2)容器(ボンベ)全体を覆ってしまう大きな調理器具(鍋、鉄板、ジンギスカン鍋、たこやき鉄板、魚焼き器、等は使用しない。本体に熱がこもり、容器(ボンベ)が過熱して爆発するおそれがあります。


5)セラミック付焼網器、石板、陶板、セラミックを使用した焼肉器、省エネごとく、省エネリング、輻射熱の強い調理器具等は絶対に使用しないで。またアルミホイールなどで、ごとくや焼き網等を覆ったりして使用しない。輻射熱により本体の過熱や、容器(ボンベ)が過熱して爆発するおそれがあります。


6)石や砂、陶器などを使った焼きイモ器を使用しない。本体の過熱や、容器(ボンベ)が過熱して爆発するおそれがあります。

と、輻射熱の危険を知らせる説明がたくさん書かれています。

要するに、上記の使用してはいけない調理器具を使わない限り、遮熱板は全く必要ない というのが、イワタニの見解です。

だから、この動画は正しいのです。

 

鉄板、スキレット、バーナーパット・・・ 

元々、開発時は小さなクッカーでお湯を沸かす程度の使い方だったジュニアバーナー。でも、ユーザーとしては、コンパクトで優秀なジュニアバーナーを使って、いろいろな料理がしたい、流行りのスキレットを使いたいなど、想定外の使い方をする人もいるでしょう。

そこが問題なんですね。

 

ST-310が良い例です。

鉄板などを使いたい時、ボンベの過熱を防ぐために遮熱板の必要性を感じている方が大勢います。だから遮熱板が大人気。自己防衛本能ですね。もちろん「遮熱板をカッコいいからつける」という方もいますが。

 

2018年頃にグリルプレートという鉄板が発売されたときは下のように遮熱版が付属していました。

ST-310も径の小さなクッカーでお湯を沸かす程度の設計だと思います。でも、鉄板も乗せるには、自衛のために遮熱板を附属する必要があったのでしょう。

まだ遮熱板なんて少なかった頃、自分は遮熱板が欲しくてこのグリルブリートを買いました(笑)

SOTO ST-310 対応 グリルプレート(遮熱板付き) 板厚4.5mm

 

★流行りの「バーナーパット (イワタニの説明にある、輻射熱の強い調理器具等)」も引っかかりますね。もちろんスキレットも同様。どちらも、かなりの輻射熱を発生しますから・・・。 

 

追記 : 2021.11.26_

ヒーターアタッチメントの輻射熱

輻射熱を多く発生するのはスキレットなどの製品。

さらには、ヒーターアタッチメントと呼ばれるストーブの代わりになる、五徳に嵌めて使用する暖房機器があります。このヒーターアタッチメント。熱はほとんどが上昇しますが、アタッチメント自体が熱くなり、下への輻射熱も無視できません。

ですから、シングルバーナーでヒーターアタッチメントを使う場合は、何らかの遮熱板を使うことをお勧めします。

*爆発の事例がないのは、みなさんが輻射熱のことを考えて正しく使っているからです。 

 

取り扱い説明書の中の「警告」にある、使ってはいけない調理器具について、もう少し詳しく解説し、「取扱説明書通りの器具を使えば、遮熱板は全く必要ありません・・」「輻射熱の発生する調理器具を使う時は、社外品の遮熱板を取り付けないと危険です」と付け足せばよかったのかもしれませんね。

 

初心者の方が、どんな調理器具を使っても、「ジュニアバーナーには遮熱板は必要ないんだー」と誤解されると危ないです。 

 

FUTURE FOXのジュニアバーナー用遮熱板の説明に、こうありました⇩

イワタニ ジュニアバーナー 専用 カセットボンベ のステンレス防熱板】

🦊シングルバーナーの最高傑作 イワタニ ジュニアバーナー 品質・使い勝手・軽量小型が抜群なシングルバーナーです。しかし、この商品で1番気になる点はバーナーの輻射熱です。

🦊コンパクトな形状のため、バーナーの真下にカセットボンベを装着する構造になっていますが、クッカー(フライパン・なべ)を使った時に、かなりの輻射熱(反射熱)でカセットボンベが加熱されています。🦊冬場はカセットボンベが温まり燃焼効果を上げる役に立っています、しかしアウトドア本番の夏はかなり高温になってしまいます。

🦊このバーナーを使ってのボンベ爆発の事故等はネットで探しても出てきませんが、カセットボンベの高温加熱が気になってしまう方は多くいらっしゃるはずです。

そんな不安を解決する商品です。

 

輻射熱でガスボンベが爆発してしまう可能性が少しでもある以上、念には念を入れて道具を使った方がよさそうです。 

 KVASSは二つ折りテーブル⇩

 

★ジュニアバーナー以外でも、例えばSOTOのST-310にしても、遮熱版や遮熱テーブルを併用することが多いです。

市販の遮熱テーブルは、テーブルにもなるし、輻射熱の心配をせずに安心して調理が出来るという利点のため、多くの種類の製品が販売されているんだと思います。

★アルミやステンレスのクッカーを乗せるぐらいなら何ら問題はないですが、鉄板を乗せたり、ヒーターアタッチメントなどの輻射熱を多く発生する器具を使うには「遮熱」を考える必要がありそうです。