前回製作したアルミの遮熱板は上から乗せただけなので簡単に動いてしまいました。今回は、それをなんとかしようと考えました。
前回の記事⇩
遮熱板の両脇を折り曲げて上からテーブルにかぶせてしまうことも考えましたが、作り直さないといけないのでパス。
KVASS専用 OD缶 250 遮熱板の製作
前回製作したアルミ板。OD缶の上に乗せた画像⇩ このままではクルクルと回ってしまいます。
このKVASS専用遮熱板 (KVASSの中に収納できるサイズ) を使って、ST-310、ST-330用のスリットを利用して固定することにしました。
★他社の遮熱板は、スリットの長さ・幅などが違います。これは KVASS専用になります。
外側のオレンジ色の部分に突起物が入れば固定される筈です。遮熱板にハンドリベッターでリベットを固定しました。リベットの出っ張っている部分が溝に引っかかって固定されます。
完成品。
この二か所でとまっています。四か所に取り付けるとテーブルの真ん中に凸凹が出来てしまう、何といっても邪魔。 端なら影響はないでしょう。
と言っても、ガッチリとまっているわけではなく、上から被せただけ。ただ、左右に動きにくいというだけです。
2.8mmの小さなリベットしかなく、少し緩くなってしまいました。3.2mmのリベットなら最適だったかもしれません。
上から見ると こんな感じです。
こういうタイプは、遮熱板を乗せてからバーナーを取り付けないといけないのが面倒です。これは、FUTURE FOX の場合も同じです。
リベットは小さく目立ちにくいので、見た感じはよさそうです。テーブルをかなり傾けない限り、外れることはありません。
バーナーの取り付け
前回気になったテーブルと遮熱板との隙間も、そう気にはなりませんでした。ツマミもなんとか回すことが出来ました (使えなくはないというだけ)。
FUTURE FOXと同じ、OD缶250用の遮熱板の完成です。
FUTURE FOXでなくても、250gOD缶が使えるようになりました。しかも両足タイプなので、FUTURE FOXよりも安定感あり。
でも、本家のFUTURE FOXが作れば、こんなにカッコよくなります。これもいいですよね。
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気軽にハイキングする方なら、むしろ、110g缶仕様の方が魅力的です。
小さな110g缶仕様の遮熱板も出ますかねー。もちろんチタン製で!
収納 KVASSの中に収納します。
オレンジ色の小さな出っ張りが2か所ありますが、端にあるので邪魔にはなりませんでした。
*まな板・カトラリー・ナイフ・フェムトストーブを入れてあります。
⇩フェムトストーブの炎(弱火)。バーナーが小さく一点集中型です。
このOD缶用の遮熱板。作ってはみましたが、本当に必要かなー?
せっかく製作したんだしー、と言う気持ちはありますが。
★OD缶用 (約3.2㎝) ではなく、径の小さなエバニューのアルコールストーブ(外径7.15㎝)用に加工してもよさそうですね。 右はチタンテーブルの穴⇩
KVASSテーブルの穴の径⇩ エバーニューは持っていないので、実際の径がわかりません。
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追記 1 : KVASSタイプの遮熱テーブル(高さが7.8㎝)なら、同じような遮熱板が作れます。穴を開けなければ全面テーブルにもなります。OD缶はテーブルに乗せればいい。
追記 2 : もともと110gOD缶、250gOD缶などは山用。軽くてコンパクトがウリ。しかも、バーナー自体も小さくて、その上に乗せるクッカーも小さくて軽いモノばりかです。ということは、大きくて重たい鉄鍋やダッジオーブン、大きな鉄板などは想定していませんよね。もともと安定性がないので、そんなに大きく重たいものは乗せない設定です。
つまり、輻射熱の影響がないクッカーを乗せるなら、遮熱板は要らないということ。テーブルにOD缶を乗せて、その横に食器を置けばいいのです。穴のない、普通のテーブルでもいいということです。
ただ、このような遮熱板の場合、バーナーをボンベから外さないと移動できません。また、ボンベ交換の時も同じです。片脚なので、その時は・・・
ゆるキャン△.のように、ひとまずOD缶を横に降ろして、B6君で焼肉とかはできません。
FUTURE FOXの説明には、「こちらの製品はSNSやショップへのお問い合わせで多くの皆様に作って欲しいと言われていましたが、設計に時間を要してしまいやっとの思いで商品化させることに成功しました。」とあるので、こういうOD缶専用の遮熱板の要望が多いということなんでしょうね。 知りませんでした。
追記 : 2021/04/15_
OD缶の形状が違う?
今回の遮熱板はSOTOのOD缶を使っていました。
ところが、これをプリムス製にすると・・・こんなに浮いてしまいました。
これはプリムスのOD缶の上部の形状の違いです。金属色の部分の高さなら同じになるはずですが、その下だと・・・
分かりますか? 形状の違い。
これはうっかりしていました。申し訳ありません。
解決策として、いろいろ試してみました。
①遮熱板に開けた穴をもう少し大きくする。
天板に乗せたアルミ板に干渉しないようにするには、マジックの線ぐらいの大きな穴を開ける必要がありますが、こんなに大きく開けたのでは、開けない場合とそれほど違いがないですね。
②アルミ板を嵩上げする。
穴の周囲が汚いですが、こんな形で乗せれば遮熱板にはなりそうです。
②テーブルの脚にシリコンチューブなどを巻いて、テーブルを高くする。
脚の下に段ボールを敷いたら、プリムスOD缶でもぴったりになりました。
これだと天板全体が高くなり、五徳との距離が短くなるし、ST-330は全く使えなくなります。
結局、小さな円をうまく切り抜けず実験は失敗しました。サークルカッターで小さな金属板に穴を開けるのは難しいようです。しばらく時間をおいてから再挑戦です。
FUTURE FOXの説明で、
「国内で販売されている250サイズのOD缶であれば全てに対応しております。プリムス ソト Coleman snow peak CAPTAIN STAG EPIgas など。(snow peakのOD缶での使用は1mmほど高低の傾きが出てしまっています)」
となっているのは、金属部分の直下で支えているからなんですね。この微妙な天板の高さ。恐れ入りました。
でも、いい勉強になりました。一つ知識が増えました。
要するに、天板の高さがカギだったのです。
KVASSも高さがFUTURE FOXと同じなら、クリアーできたんです。