さすがに前回⇑の「リッツ缶」では忍びないので、0.5mm厚のアルミ板で作り直すことにしました。柔らかいアルミなので軽いし、加工がしやすいのが特長。
このスピークのトレック900は、アルミパーソナルクッカー同様にフタの形状 (段差) から、その内側に円盤状の板を置けば、それが蓋として機能すること。
他のクッカーではずり落ちてしまうことも、このトレック900だと蓋が簡単に作れます。
安くて加工しやすいアルミを使いました。
「光 アルミ0.5×300×400mm HA0534」
値段も手ごろです。
CDと同じ径なので、CDを元にアルミ板を12㎝に丸くカット。丸く切るのって意外と難しいです。
今回は金属バサミで切り抜きました。
①大きい板のまま切り抜くと、円の周辺まで歪んでしまうので、赤い部分をカッターで切り取ってしまいました。こうしておくと、残ったアルミ板を平らなまま使用することができます。
②正方形にカットしたら、丸く切り始めます。
こうやって、蓋は出来ましたが、ツマミをどうしましょうか?
蓋のままでは開けられないので、ツマミが必要です。
市販の鍋用の交換用ツマミを調べてみましたが、ツマミ自体大きいし、いかにも鍋のツマミという感じで馴染めません。
かと言って、「福井金属工芸 三角吊カン」
こんな金具でもいいのですが、吊カンを流用しただけなので、ちょっとダサく感じます。(ファンガードの流用と一緒。)
或いは板状部分を広げて使えばいいかもと思いましたが、鉄製。ダメだー・
《Amazon》
上のような構造の三角カンをうまく利用すれば使えそうですが、一個売りしていないし、安いと思ったら「あわせ買い対象」だったり・・・丸棒を曲げた一般的なキャンプ用のクッカーの取っ手のように加工するのも難しそう。(いつか挑戦したいですけど)
これはモノタロウにあった吊り金具⇓
吊り金具(木ネジ付) 2ケ入 10組
付属品 木ねじ(10mm) 寸法(mm) 25×14
内容 素材 科目 図工 内容量 1セット 材質が未記入。
広げて止めたら良さそうですが、何分長さが全くわかりません。しかも、10組は必要ありません。
これに似た金具とニベア缶のフタでスベアのクッカーの蓋に加工した記事がありましたが・・・。
③今回は、自分の技量も考えて、安上がりな、アルミ製のコの字型のツマミを取り付けることにしました。考えてみると、税込み¥2,750のクッカーに、さらにお金を投入してもねー。逆U型にしてもよかったか?
こんな感じにシンプルに。ありきたりですねー。
左にあるのはハンドリベッター用の2.4mmのリベット。
リベットの2.4mmでは頼りなさそうなので、実際は3.2mmのものを使用しました。
電動工具がないので、作業は地味
④中心線を書いた後に、実際にツマミを乗せて、穴の位置に印をつけました。
⑤錐で穴あけ。
3.2mmのリベットが入るくらいの穴。
アルミが柔らかいので、この錐でも3mmぐらいまでなら穴を開けられます。
⑥裏側に飛び出したバリは、カッターでこまめに切り取って・・・穴よりも少し大きなドリルがあれば簡単なのに・・・。
その後にヤスリがけをして平らにしました。これで十分でしょう。
しかし、アルミは柔らかいので、歪みますね。ステンレスなら歪みませんが、それでは重くなってしまいます。
⑦アルミが柔らかいためか、固定が甘かったためか、リベッターで取り付けたら、ツマミの位置がずれてしまいました。あらら・・・恰好悪い!
そこで、裏側のリベットの出っ張りをニッパーで切り取り、いったんツマミを緩めてから位置を補正しておきました。
裏側の出っ張りが小さくなったし、がっちりと固定されていて外れそうもないので、このまま使おうと思います。
⑧とりあえず、これで完成です。
ハードに使うわけではないし、アルミでも強度は心配ないでしょう。
ツマミの高さが低いですが、指で摘まむことはできます。箸などを入れて持ち上げた方がベスト。
裏側を削ったので、蒸気穴が出来ました。
ツマミの上が平らなので、蓋を裏返してテーブルに置いても斜めに傾きません。
蓋にツマミの分の出っ張りがあるので収納には不利ですが、トレック900のフタに裏側にして付けておきました。
トレック900に、他のクッカーを収納すると邪魔になりますが・・・
簡易蓋として・・・
製作した蓋をポットに被せてみました。
蓋は平らなので、ポットの上に乗っているだけですが、ポットの外径と同じなので、ポットの中には落ちません。フタを使わなくても、この蓋があればフタ以上に役立ちます
使用した道具&工具:
定規、カッター、CD、やすり
金属バサミ ¥1,500くらい
ラジオペンチ ¥1,500くらい
錐・・・電動ドリルがあれば楽
新潟精機 SK ハンドリベッターセット SR-1S ¥1,300
つまみを固定するのは「カシメセット」でも可能かな? 或いはアルミリベットでも・・・
蓋の作り直しの記事⇩
追記 : 2021.11.12_自作は無理という方は、このチタンリッドの直径が12㎝でピッタリです。⇩
アルミ蓋と言えば、この方も熱心に製作されていますね⇓
プリムス・ミニキットの蓋は段差もあって・・・・凄いです。
ところで、このトレック900のフタで、他にどんな焼き料理をするのでしょう? ネットを探してもあまり調理をしている写真に出会いません。
一口に焼き物と言っても、いろいろありますが、ウィンナ・目玉焼き・野菜炒め・餃子・味付き肉・ステーキ他、ペペロンチーノ?。
ステーキを焼くなら、分厚い鉄板で焼く方が断然美味しいでしょうし、その具材に合わせたクッカーを揃えた方が充実感いっぱいでしょうね。
やっぱり、このフタは小さすぎるので、ウィンナ・目玉焼き程度に考えておけば無難でしょうか?
スノーピークのアルミパーソナルクッカーの蓋も作ろう⇩
追記 : 2020.12.17_
FURUTURE FOX アルミテーブル
「今まではバーナーテーブルを販売していましたが、多くの皆様よりアルミテーブルが欲しいという声をいただき商品化させることができました」
説明よりいくつか引用すると、
〇テーブル面に溝も切れ目も一切ない通常のアルミテーブル。
〇テーブル面のサイズは長さ30cm×幅15cm。
〇エスビットポケットストーブのサイズに合わせ設計
〇重量:約434g 板厚は2mm 〇材質:A5052(アルミ合金)
今までも、コンパクトなテーブルとしては、フィールドホッパーなどいくつものテーブルがありますが、それにエスビットなどを乗せても良さそうですが、これはエスビットの大きさに合わせたテーブル。
でも、普通のテーブルじゃダメなんでしょうか?
他のコンパクトなテーブルとの差別化できますかね。一枚板なのが唯一のウリでしょうか? ただエスビットはコンパクト設計。それなら軽いテーブルの方がよさそうです。
同社のFUTURE FOX (フューチャーフォックス) トランギア用 30cm×15cm×3cm 板厚:2mm 重量:約400g(アルミ合金)とほぼ同じです。
FUTURE FOX イワタニ ジュニアコンパクトバーナー用 長さ30cmx幅20cm 約750g
N-Project アルミ縞板 33㎝ × 17㎝ 466g よりは少し小さく軽く作られています
以前、製作したチタン製遮熱テーブルに取り付けたスライド式の拡張テーブル。
そういう意味だと、ただのテーブルにも需要があるのかもしれません。
*「東京都は17日、新型コロナウイルスの感染者を新たに822人確認したと発表した。」と朝日新聞デジタル。まだまだ増えるでしょうね。始まりの時のような危機感が全くないと言えます。いろいろな方面に影響が出そうです。自粛は解除になったんですか?