フタがフライパン代わりになるというレビューもありますが、アルミクッカーは熱伝導が良すぎてすぐに熱が伝わってしまうので、焦げやすくくっつきやすいです。キャンプでは、焦がしながらもウィンナや目玉焼きを調理している方も多いのでは? はたまた取り皿としてだけ使われている方も。
基本的に「製品本体に手を加えることはしない!」(バリ取りぐらいはしますが、ペンチで曲げたり本体を変形させることはしません。元に戻せるのが条件) という方針なので、今回もそれに従ってちょっとカスタマイズ。
フタの取っ手が外れないように!
調理中にストッパーが外れて、フタがカクンと垂れさがり中身がこぼれてしまう問題。取っ手の部分を手で強く握らないと、料理の重さでフタがカクンと垂れてしまうことがあります。これでは心配で安心して使えません。
原因は、両側の丸棒が緩くなっていて広がり、ストッパーから外れてしまうこと。
写真はトレック1400⇓
*ただ、このトレック900のフタの場合、始めから固く固定されているので、ちょっとのことでは外れることはないと思われます。改善されたのでしょうか? 緩い方は下の方法⇓を試してみてください。
取っ手を固定
心配なので、外れないようにと、取っ手を固定することを考えました。取っ手が広がらなければ外れることはないので、広がらないようにすればいいだけ。
取っ手を内側に強く曲げても、広げて挿入するため意味がありません。広がらないようにと、取っ手の丸棒に針金を巻いたり、マジックテープでとめたりするのも面倒です。
特に直火にかけるのなら、金属製でないと使えません。
そこで、こんなストッパーを作ってみました。
家にあった ステンレス板。(アルミは加工しやすいので、仕上がりは綺麗ですが、弛んできたのでNGです。)
ステンレス板は 0.3mm厚 2.5~3 X 5 ㎝ほどあれば製作出来ます。
これなら金属製なので直火もいけます。
折り畳み式スプーンのストッパーような構造です。
折りたたみ式スプーン⇓は脚を広げて固定しますが、今回は広がらないように固定。そこが違います。
「ロゴス フライパン FDオーブンフライパン 折りたたみ式」や「PATHFINDER パスファインダー フォールディング スキレット」のストッパーと同じ構造ですね。違うのは取っ手が内側から止めるタイプ。スノーピークは外側から止めるタイプ。
コの字型(幅が重要。取っ手をセットした後に、内側に強く握ったくらいの位置で固定します。) に折り曲げたステンレス板の片方を取っ手を当てて丸めていきます。反対側も。
写真のように仕上げた後、左側から棒に合わせて丸めていきます。
もう片方は外れるように軽く曲げるだけ。曲げ方によってきつくも緩くもなるので、微調整です。
こんな感じです⇓
左側に取っ手を固定した後に、右側のストッパーをパチンと嵌めこみ固定します。
これで、外れません。
無理にフタを曲げようとすると、フタを止めている金属が破壊してしまいそう。
とりあえず試作品の完成です
フタ側に押し込めば、さらに固く固定されます。
✤ストッパーより外側には広がらないので、取っ手は外れません。
フライパンを使う時は、親指で押さえながら使えば (熱い? シリコンを巻く?) 、たとえストッパーの金具が外れても指の感覚で外れたことがわかるので対応しやすくなります。⇓
収納するときは、右側のストッパーを指で外すだけ。
フタに取り付けたままでも邪魔になりません。
これで調理中に不意にカクンとなることが防げるようになりました。
これは使える!
左は新たに少し大きめに製作したもの。よりガッチリと固定できるようになりました。さらに二つ追加。
✤コールマン パックアウェイ ソロクッカー、キャプテンスタッグの折りたたみ式フライパンなども同様の構造なので応用できるかもしれませんね。
さらに、これも製作!
目玉焼きを作るなら「蓋 (フタと紛らわしいので、漢字を使っています)」がないと始まらない?
そこで、フタに合う蓋を作ってみました。実はCDがすっぽり入る大きさなんです。
まさかCDを蓋代わりにするわけにもいかないので・・
下の写真は12㎝径のアルミ製。何かの缶詰の上蓋ですね。何でしょう?
もともと13㎝径くらいあったので、フタの窪みに合わせて周囲をハサミでカットしています。「切り口で手を繰らない様 取り扱い注意!」とあります。ヤスリがけは必須です。
*この蓋は「ヤマザキナビスコ リッツ保存缶L」径 : 136mmの上蓋です。
(現在、賞味期限が2012年3月と、とっくに切れているのに、なんと¥19,800」。代わりに、「ヤマザキビスケット ルヴァン保存缶L」が同じ径です。
窪みに合わせた12㎝の直径。
ピッタリと嵌りました。
キツキツだと使いにくいので、簡単に外れるくらいに調整しています。
ちょっと見た目が・・・・これはダメだー。
これで、目玉焼きが上手に作れるでしょうか?
《続き⇓》