寒い季節になりました。
キャンプではカセットボンベ仕様のコベアキューピッドやユニフレームのワームのお世話になっていますが、実はコールマンのヒーターアタッチメントも所有しています。
《Amazon》
ヒーターアタッチメントなんて・・・と馬鹿にしていて使ったことはなかったのです。でも、Amazonにあるアタッチメントのレビューを読んでいると、たくさんの方がレビューされているのに気が付きました。みなさん使っておられるんですね。
今回、匿名さんのご質問を受けて、ちょっとやってみようかと重い腰をあげました。
コールマン以外にもヒーターアタッチメントは販売されていますが、我が家にあるのはコールマン製。
コールマンの「ガソリンストーブ ピーク1 」に取り付けたことはあります。(画像はスポーツスターⅡ?)
でも、使っていると、ツマミのプラが溶けた・・なんて記事を読むと、「ヤバいなー」と感じ、ガソリンバーナーでは使えないなーと尻込みしていました。
レビューではイワタニジュニアバーナー、ST-310、コールマン508Aなどに使われています。
もともとガソリンストーブのコールマン用に作られた製品。他のバーナーに使うとバーナーの耐久性が心配です。カセットコンロに使っていたらアルミバーナーが溶けた・・なんてコメントもあるくらい。自己責任で使ってください。
ユニフレームのUS-700に簡単にセッティングできるというコメントもありましたが、あの専用遮熱板ってすぐに外れてしまうんですよね。知らない間に外れていたなんて洒落にもなりません。
アタッチメントの溝が合わなくて使えなかったというのもあり、バーナーとの相性もあるんでしょうね。
一番多く使われているのが、ST-310でした。
この組み合わせで試してみました。
アタッチメントの溝がいくつかありますが、これを合わせるのって難しいです。
コールマンガソリンストーブは、細い板に合わせますが、ST-310はステンレス棒。
アタッチメントのつなぎ目が火力調整レバー側に向くようにすると、セットできます。といっても、五徳の径が少し太い?ので押し込みました。これで固く固定され抜けなくなります。
火をつけた後にアタッチメントを被せることは、五徳がきついので無理でしょうね。
だいぶ前に製作した風防 (ウィンドスクリーン) は、ボンベの形に切り抜いてあります。これで隙間なくぴったりセットできます。風よけとしても使えますが、風の強い場合、風防の固定をしっかりしておかないと倒れてしまいます。
この反射板。市販の反射式灯油ストーブのように曲面になっていれば、さらに前面に熱がくるでしょうね。作ってみたいような・・・
アタッチメントをつけたまま着火するのは、ちょっとためらいますが、少しずつガスを出し、ガスが噴き出す音を聞きながら点火。「ボッ」という音とともに着火できました。
いい感じに赤くなり、暖かさが伝わって来ました。
風防の裏側には熱は全く届きません。また風防にアタッチメントが反射して、アタッチメントがいくつも見えるので、視覚的により暖かく感じます。
まるで反射型のストーブみたいでしょ?
遮熱板の下に手をかざしてみました。そう熱くはなりません。遮熱板は必須ですね。
ただ、シリコンチューブが暖かく感じます。五徳から伝わって来たのでしょう。
火は中火くらいです。強火でガンガン燃焼させるのはちょっと抵抗がありますね。
もちろん、ボンベも全く熱くなりません。
この場合は、わざわざ「キャンピングムーン CB缶⇄OD缶 互換アダプター&マルチガスホース」を使うまでもないでしょう。遮熱板で十分です。
やっぱりアタッチメント上は30㎝の高さでは熱いぐらい。ずっと手をあててはいられません。熱のほとんどが上に逃げてしまうので、ちょっともったいないような気も・・・
正面では20㎝ほどの距離でなんとか暖かさを感じられます。
薪ストーブの上に置く「ストーブファン」の小型版を開発してくれませんかねー、それがあれば熱を前面に送れるのになー。
使えますが、過度の期待はしない方が良さそうですよ。
*暗く寒い夜に、ぽーっと浮かぶオレンジ色に赤熱したヒーターを見ていると、何となく暖かく感じ、とても落ち着きます。
試しにSpace fireのアルミ製遮熱テーブルで使ってみました。
見た目はカッコいいですが、赤い四角い部分はかなり熱くなり触っていられないほどです。
天板右側は、触ることが出来ますが、熱風が来ます。
テーブルとしては使えないことはないですが、モノを乗せておくと熱くなりそうだし、燃えるものは置けません。
そもそも、このテーブル自体が遮熱板ですから遮熱板の役割として、輻射熱を受けているわけです。FUTURE FOXのジュニアバーナー用の遮熱テーブルも「熱くなる」というレビューがありますが、納得がいきます。
輻射熱が当たるので熱くなるのは当然。ST-310の遮熱板に触れないのと同じです。
*後記 : ST-310の脚を広げて遮熱板を乗せて、ヒーターアタッチメントを被せて、ウィンドスクリーンで囲んで・・・という手間がかかるので、車での移動なら、CB缶を使う「コベアキューピッド」でいいんじゃない? と、ふと考えてしまいました。
追記 : 2021.11.12
ST-330に取り付ける
ST-330はボンベが離れているので輻射熱の影響を受けにくいです。四脚なので、切り欠きを合わせれば装着することが出来ます。
ただ、ST-310よりも五徳が低いので、テーブルなどに乗せると、輻射熱の影響はより多いので注意が必要です。
特にST-330ではボンベへの輻射熱対策ではなく、テーブル保護のために遮熱板は必須です。
切り欠きがいくつもあるので、ぴったり取り付けるのに苦労しますが、この位置で取り付けることが出来ました。
上の遮熱板はST-310用を加工したものですが、こちらは折り畳み式の遮熱板です⇩
N-project SOTO ST-330 FUSION フュージョン 専用 遮熱板
《Amazon》
ST-330の脚は垂直なので、遮熱板がスルスルっと下がって来ないようにと、シリコンチューブを取り付けて使用します。関連記事⇩
下は風除け(ウィンドスクリーン)を加工した時の記事。
今は1000円以下で買えるヒーターアタッチメントも多いですね。
今、人気なのが、
FUTURE FOXのヒーターアタッチメント
「ナバホ柄」なので、模様がオレンジ色に浮かびあがって奇麗です。
追記 : 2021.10.31
レビューが多くなっています。それだけ購入された方が多いという事でしょう。
ナバホ柄が奇麗で癒されますね。
ただ、構造上仕方のないことですが、メインの暖房にはならならいこと、また、輻射熱がかなりあるので、どなたも、それについては心配されています。遮熱板は必須です。
コールマン 508 にFUTURE FOXのヒーターアタッチメントを取り付けた記事⇩
固くて入らなくなった
追記:改めてアタッチメントを嵌めてみたら、硬くて入りませんでした。熱膨張でもしたのでしょうか? ほとんど切り欠きに通らなくなっていました。画像で確認したら、燃焼させた時もしっかりとは嵌っていなかったようです。
そこで、4mm半丸ヤスリで少し削ってみました。
これで楽々とアタッチメントを被せることができるようになりました。
完成です。ちょっと手を加えただけで、ものすごく嵌めやすくなりました。
これに遮熱板を取り付ければ完璧です。
実験で燃焼させた時よりも、脚が切り欠きの奥まで入っているので安定しています。
Amazonには類似の製品がたくさん出回っています。
ついつい価格が安いからと手を出してしまうと・・・・製品が届かない、外装に傷・・・などあるようです。値段が安いので仕方ないでしょう。
割り切って購入している筈だし。
価格が高いにはそれだけの理由があるように思います。まずは材料のステンレス。これもいろいろな種類があるし、その品質、厚みも関係ありそうです。またプレス用の金型を作る技術、精度の良い金型、組み立てなどの製造技術・・・一つ一つ丁寧に確実に行うとなると、製品管理も含めて手がかかるのは当然です。それが製品価格となっています。
安いものは、どこかで質を落として価格を下げているわけですから、「こんなものだー」と割り切って使えば問題なし。そのつもりで安いものを選んだのでしょうから。
本家?のコールマンの説明には、「LPガス燃料を使用する製品には絶対に使用しないでください。」という注意書きがあります。
《Amazon》
かなりの輻射熱を発生します。
暖かいのはいいけれど、爆発の危険性もあるので注意しながら使うことが大切です。
ガソリンストーブに乗せるにはコツがいります。
真鍮製のパイプと大きな溝を合わせることです。
*ただ、長時間使っていると、タンクが熱くなるので、ほどほどに。下手するとツマミが溶けます。
追記: 2022.12.30
コールマンのピーク1 400A の場合