以前、N-Projectの縞板バージョンから「マルチ」を謳った製品が登場しました。
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SOTO ST-310、SOTO ST-330、イワタニ ジュニアバーナー、トランギア アルコールストーブが使えるという画期的な製品です。
その後に登場したのが「チタン製」とても軽くて丈夫な製品です。
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前回のN-project チタン製 遮熱板 & テーブル④の記事で、
マルチについて、
「・・・ということで、ST-310 & ST-330 両方のバーナーを使えるようにと、N-Projectさん、うまく妥協点を見つけたんじゃないかな?
それにしても、マルチにするって難しいんですね。そう思いました。」と書きました。
4種のバーナーはサイズも高さも違います。それを一つの天板で使えるようにしようとすると、何処かに共通点を見出すか、どこかで妥協するしかありません。
車でも汎用部品は各社から販売されていますが、やっぱりその車種専用が一番いいのは当然。
同じようにキャンプ道具の世界もそうなんだろうなーと感じています。
(製品自体が悪いというわけでもなく、使えないというわけでも全くありません)
でも、ユーザーから見れば、自分が所有しているバーナーが使えるというのは有難いモノ。
前回、穴の径について触れました。
ST-310のバーナーの径が6.2mm、ST-330は、それよりも小さく6.15mm。
それに対して、
Spacefire の穴の径は 6.4mm (FUTURE FOX製は手元にありませんが、写真で見るかぎり、ほぼ同じくらい?
N-Project の穴の径は 7.15mm
SOTOの製品だけを使うなら、穴は6.4mmあれば十分な筈。でも、N-Projectでは7.15mm。これはトランギアのアルストやジュニアバーナーまで使えるようにしたためです。
この穴が大きければ大きいほど、バーナーはセットしやすいですが、逆に大きすぎると、その開いた部分から輻射熱が入り込んでしまいます。(極端に言えば、遮熱板が全くない状態)
ですから、小さいほど輻射熱を遮ることができます。これは、ギリギリのサイズだったのでしょうね。
それと気づいたこと。脚を差し込むスリット(穴)の向き。
右のSpace fireのスリットは全て中心に向かっているのに対して、N-Projectは中心に向かっていませんね。なぜでしょう? 写真は向きによって違って見えますが、実際の製品でも確認しています。
N-ProjectにST-310を取り付けようとした時に、脚がうまく合わなくて入れづらかったのは、こういうことだったんですね。でも、なぜ?
もしかして、ST-330の五徳の向きのせいかなー・・・
なぜか五徳が中心に向かっていません。
これはSpace fireにST-310を取り付けたもの。すんなりと入りました。
こちらは、ST-330を取り付けたもの。一対の五徳が中心を通りませんね。これかー
今まで、こんなことを考えたこともありませんでしたが、調べてみると、いろいろ面白いこと、製品の細かい部分での違いがわかってきました。
こればっかりは製作者に聞いてみないとわかりませんけど。