rmenx’s blog

自然が大好きで、生き物に関連する記事も載せています。製品レビューについては、ただ製品の画像や仕様などを載せるだけではなく、実際に使ってみたり、自分なりに詳しく調べてから載せるよう心がけています。また、過去記事に追加・変更もしています。こちらも御覧になってください★間違いなどありましたら、知らせていただけるとありがたいです★ アソシエイト・プログラムへ参加 ※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ガス缶カバーで保冷?してどうする?

OD缶やCB缶の色や模様・デザインが気になるからと、レザー製などのガス缶カバーをつけている方がいます。

 

ガス缶は燃焼時、気化熱のためガス缶自体が冷えてしまいます。(ドロップダウン)

そのため、ガスの気化がしづらくなり、燃焼も弱くなってしまうという欠点があります。

そのため、カセットコンロではガス缶を温めるためにわざわざヒートパネルが装着されています。バーナーからの熱を銅板などでカセットボンベに伝え、缶を温める仕組みです。

ところが、OD缶にしろ、CB缶にしろ、キャンプ用のバーナー (プリムス・ST-310など) にヒートパネルは取り付けられていません。そのため、使っていると、ガス缶が冷えて火力が落ちてしまいます。

 

そこでガス缶カバーに保温効果があると思い込み、取り付けている方もいますが、実は全く効果がありません。

温める効果があるカバーなら別ですが、ただ覆っているだけなのでガス缶は温かくならないのです。

逆にドロップダウンして 冷たくなっているガス缶を保冷する ことになってしまいます。冷たいペットボトルに保冷のための断熱カバーをつけるのと同じ。

もしガス缶カバーにヒートパネルと同じ働きがあるなら、イワタニのカセットコンロにヒートパネルの代わりに取り付けられていたかもしれません。

 

暖かい(暑い)季節だったら、温かい外気に触れさせた方がガス缶が温まるわけです。

真夏だったら、カバーのおかげで逆に缶が熱くならないかもしれません。

真冬なら外の気温が零下の場合は、ガス缶を寒さから守ってくれるはずです。でも、気化熱でガス缶自体が冷えてしまいますよね。

 

 

ネオプレーンとは

ネオプレーンというダイビングなどに使う素材がありますが、着用している人間の体温をキープ して暖かいので、この素材自体が熱を発生するわけではありません。冷たくなってしまったガス缶を温めてはくれないし、外気が高い場合でも、その外気の影響を受けにくくしてしまいます。

下は「ネオプレン保温保冷缶ホルダー クージー

*クージーとは、保冷・保温効果のあるドリンクカバー。アルミ缶の冷たさを保つために取り付けるホルダーです。

f:id:rmenx13:20200402065408j:plain

 Amazon

 

これを ガス缶に置き換えれば、気化熱でどんどん冷たくなってしまったガス缶の冷たさをキープするわけです。ドロップダウンにほとんど効果がないと言えます。

 

ただ、Amazonモンベルのネオプレン製のプロテクターのレビューに「北海道で冬季に使用を検討していましたが、寒冷地ガス+このプロテクターで-15c位は使えました。」とありました。これが本当なら、凄い能力ですが・・・。

 

「寒冷地でOD缶を使う!モンベルのカートリッジソックプロテクターの感想」のページには、「人間の体温のように、ガス缶自体が一定の温度を保ち、発熱するのであれば、カートリッジソックプロテクターはより高い効果を発揮するでしょう。」とありました。

気化熱でOD缶自体は冷えてしまいますが、クッカーを使っている場合、その輻射熱でOD缶が温められていると考えられます。それがヒートパネルの役目をしているんですね。

ということで、

「結論から言ってしまうと、効果を期待しすぎない方がいい、ということです。」(同記事より) となるのでしょう。

 

つまり、ガス缶カバーの役目は・・・

 ①ガス缶に触った時の冷たさを防ぐため

 ②ガス缶の見た目を「おしゃれ」にするため

この二つだと思います。

僕は面倒なので、カバーを取り付けようとは思いません。

カバーによって、ガス缶自体が大きくなってしまうので、収納するクッカーに入らなくなります。また、いちいち取り付けるのも面倒。

 

「おしゃれ」って、インスタも含めて誰かに見てもらうためでしょう?

キャンプ場で誰も見ていないのに「おしゃれ」をしても意味がありません。誰かに見てもらわないと。そこで、写真をブログにアップするんです。

もともとキャンプって自己満足の場ですから、納得いくし、それ(カバー)もアリだと思います。