rmenx’s blog

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発電機は避難所のためだった

テレビでは、千葉の停電に対して「備蓄してある県の非常用発電機が使われていなかった・・・」というニュースを取り上げていました。
見ていた母もその報道に見入っていました。

 

下はネットの記事。

 台風15号の影響で停電が続く千葉県で、県が備蓄する非常用発電機の半数以上が倉庫などに置かれたまま活用されていないことがわかり、千葉県の森田知事は、今回の対応を検証していく意向を明らかにしました。

 千葉県では、災害に備えて市原市などにある防災倉庫に非常用の発電機468台を備蓄しています。しかし、台風15号の影響で停電したあとに貸し出された発電機は、市町村向けの発電機6台と信号機を動かすため県警に貸し出された191台などにとどまり、残りのおよそ250台は活用されず、倉庫などに置かれたままになっているということです。

 「もちろんですね、あらためて(市町村に発電機の存在を)周知いたします。これから検証するときだと私は思います」(千葉県 森田健作知事

 森田県知事は「市町村からの貸し出し要請が少なかった」としつつ、今回の対応に問題がなかったか検証していく方針を明らかにしました。(21日16:36)《TBSニュース

記事やニュースをそのまま鵜呑みにしていたら、千葉県の対応の悪さばかり非難されてしまいますね。
ネットのコメントでも「停電の時に使わず、いつ使う」のように県の対応の遅さや責任を問うコメントが多いです。

 

別の記事では、

発電機にはコンセントがつき、一度の燃料の補充で3~4時間、明かりや煮炊きに使える。県の地域防災計画では備蓄は「市町村を補完する」としており、市町村からの要請で貸し出す流れだ。

原則、避難所の運営や役場での予備電源など、行政サービスの維持に使うことが想定されており、今回は2町以外からの要請はなかったという。県民への直接の貸し出しは想定されていない。《朝日新聞DIGITAL

 

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《写真はイメージです Amazonより》
 

発電機があれば、停電が解消される・・なんて単純に考える人もいるかもしれませんが、この記事を読むと、「県民への貸し出しはしていない」ようです

上のTBSのニュースでは、この「県民への貸し出しはしていない」という部分がないので、「一般県民にも貸し出し可能」と読み取ってしまうでしょう。それじゃあ、批判が起こるのも無理はありません。

 

つまり一般家庭への貸し出しはなく、「避難所の運営や役場での予備電源など、行政サービスの維持に使うことが想定」なわけですね。

さらに、「2町からの要請はあった」わけですから、各町には周知していたことがわかります。要するに、避難所を運営する方が発電機の要請をしなかっただけでしょう。混乱してましたからね。事情で要請が出来なかったのかもしれません。

一概に県が悪い・・というのは当てはまらなくなります。これって重要です。

ニュースの一人歩きですか?

 

およそ250台しかない発電機。被災した地域を網羅できません。

また、発電機が届いた避難所にしても、その発電機を誰が動かし管理するのか? 

そして、どのように使うか。たか3~4時間の稼働時間ですから、使い方も限られます。

たとえ充電や炊飯などに使うとしても、別の器具や食料なども必要です。
つまり発電機を配置された側もきちんとマニュアルを作っておく必要があるんです。

 

もし一般家庭に貸し出し可能だったら・・・・・

どれだけの電力が供給できる発電機なのかは明らかではありませんが、一般家庭に発電機を貸し出して、うまく使いこなせるのか疑問です。

◎発電機は重いので、車などで運ぶ必要がありますが、市が届けるのでしょうか、それとも住民が取りに行く?
◎また燃料のガソリンはどうなんでしょう。とりあえず一回分だけ入れて使うのでしょうか? そんなに長時間はもちません。補給のガソリンの手配もしないといけません。
一酸化炭素中毒の問題もあります。密閉空間では使えません。

一酸化炭素中毒で家族3人が病院搬送 台風で停電し室内で発電機使用 佐賀

 佐賀県は23日、台風17号の影響で停電が発生した佐賀市川副町の民家で、住民の家族3人が一酸化炭素中毒になり病院に搬送されたと発表した。

 県と佐賀広域消防局によると、23日午前3時25分ごろ、住人の1人から「室内で発電機を回していたら、家族が意識をなくした」と119番があった。

 救急隊が駆け付け、住人の48歳と20歳の男性2人と44歳の女性を市内の病院に搬送した。病院到着時には3人とも意識がはっきりしていたという。【山口響】

9/23(月) 15:42配信毎日新聞

 

◎といって、屋外での使用では騒音問題も発生します。その騒音で苦情が来ますよ。

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Amazonより》
 

つまり発電機があったからといっても、貸し出し方法や使い方、返却方法等々、事前にいろいろ決めておかないといけないわけで、千葉県がどういうマニュアルを作っていたのか、そこが重要です。
もし、作っていないのなら、これを機に作っていかなければいけないでしょうね。

 

うちの市はどうなんでしょう? 発電機、あるのかなー?

 

これからは、発電機、ガソリンおよびガソリンタンク、照明器具、各種コード、コンセントなどを、各避難所に常設しておかないといけませんね。

ただ、ガソリンも劣化するし、扱いには気をつけないといけませんから、やっぱりしっかりしたマニュアルを作らないといけないでしょう。管理者にもスキルが必要。