最近のレビュー (2021年) でも、相変わらず着火不良があるようですね。
発売日 (2019年4月10日) から、もう2年になろうとしているのに・・・不思議です。
初期不良?
(FUSION ST-330が届いたのは、発売日の翌日の2019年4月11日)
「点火はガスを出して点火スイッチを押すだけ。」のはずですが・・・
着火しようと点火スイッチをカチカチと何度押しても、点火できません。風の影響だろうと思ったので、テストのつもりでボンベを外し、点火スイッチだけ押してみました。
何度押しても全く火花が見えません。ダメです。
「あれっ?」 故障かい?
それまでは一発着火だったのに突然・・・・そこで、仕方なくライターを使って点火しました。こんなに簡単に壊れてしまうんですか?
まいったなー。
でも、いったん火が点けば下の写真のように炎は安定しています。やっぱり点火スイッチが怪しい!
この日は風が強かったです。
風が強くても、風防と上に乗せたヤカンのおかげで炎は途切れません。
強火にすると、五徳が赤くなりました。
でも、点火スイッチが、こんなに短期間で故障ではねー
【点火部分の修理?】
ということで、バーナー部分を分解してみました。以前、ST-310でもバーナーを外したことがあるので、それと同じようにしてみました。
バーナー部分は2本のビスでとまっています。構造はほぼ同じです。
真鍮のパイプの中には、こんな部品が入っています。先端にある金属がわかりますか? 点火スイッチを押すと、この先端から確実に火花が飛びました。⇓動画は2020.9.7追加
ということは、ここまでは故障していないということです。ただホースを動かすと、このコードも左右に動くんですね。固定はされていません。(ST-310はチューブが本体に固定されていますので左右に動いたりはしません。)
絶縁チューブに埋もれている金属の先端部分。少し剥いて金属が飛び出るように加工しました。
でもバーナーにつながる、この部品を取り付けると火花が飛ばなくなってしまいました。
問題はここですが、なぜでしょう?
想像ですが、点火スイッチから伸びている金属が、バーナー内部の金属に接していないのが原因ではないかと考えました。
茶色のチューブが長すぎて、上の金属部分に到達しないのではないか?
そこで茶色の2mmほど切って縮めてみました。自己責任ですね。
バーナーを元のように組み立て着火してみると、今まで何回やっても火花が飛ばなかったのに、なんと、飛ばない時もありますが、けっこう飛んでいます。少し改善されましたね。
(よかったー。これで変化がなかったらどうしょうと不安でした)
さっそく、ボンベを取り付けて実験です。
成功です。カチッと一発で点くようになりました。(写真は着火の瞬間です。)
なんとか着火可能になりましたよ。
再び、点火不良
喜んだのも束の間。少し時間を置いて、再度着火しようと思ったら、また点きません。火花が飛んでいない! 何回かスイッチを押し続けて、ようやく着火しました。・・・ちょっと不安が残りますね。
東風の影響で炎はかなり流されています。消えることはありません。さすが、ストームブレーカーと同じ「すり鉢状バーナー」です。でも、これでは無駄火に・・・
ヤカンを置いたら、炎は安定しました。
バーナーをよく見ると、中央近くに炎が4つ見えます。(実際の穴は3つ。)
たぶん、パイロットバーナーではないかと考えられます。同じようなものが、イワタニのカセットガスストーブにもついていますね。
中央のメインバーナーが消えても、このパイロットバーナーが点いていれば自動的に再点火できますから、立ち消え防止が目的のようです。
点火コードの仕組み?(すべて分解したわけではないので、予想)です。
よく調べてみたら、点火スイッチから伸びている透明なコードの長さが短くて、バーナーの茶色のチューブに入れた時に、バーナー内の金属部分に接していないようです。
この金属同士が接触していないから、うまく火花が飛ばなかったんじゃないかと想像しています。(接触していなくてもいいのかなー? SOTOに聞かないとわかりません。)
透明なコードを引っ張ったりしてみましたが、長くはなりませんでした。
さらに、バーナーから飛び出している点火部分をクルクルと回してみたり、ホースを左右に動かしてみたり・・・いろいろやってみましたが、結局、この問題は解決できず、相変わらず火花が飛んだり飛ばなかったり・・・。ホースは固定されていないので、ホースを動かすと、このコードも左右に動くんですね。何十回押してもダメな時も・・・指が痛い!
悩んでいても仕方ないので、販売元にメールを送りました。どういう対応をしてくれるか・・・
SOTOへの問い合わせは・・・
4月26日~5月6日ご注文の商品の発送は5月7日以降となります。 お問い合わせのご返答も5月7日以降となります。 《SOTO》
原因は、やっぱりここだった!
金属同士が接触していないんだったら、間に金属線を入れてつなげればいいんじゃないか? と考えました。まずは、点火スイッチのコードを本体から引き出して、少しだけ剥いて金属が明らかに見えるように出しました。
そして長さ3mm程度の細い金属線を茶色のチューブに入れてみました。でも、失敗したらチューブから取り出さなくてはならないので、径の細い金属を探しました。そして見つけたのが「LEDの足」でした。耐久性あるかなー? (銅線はダメみたいです。熱せられて酸化銅に変わると電気を通さなくなります。鉄も錆びてしまうので・・・)
拡大したもの
中に入れた金属線が落ちないようにバーナーを逆さまにして、組み立てました。この組立が結構手間。
そして、実験。(2021年5月現在も火花は飛びますし、確実に着火もします)
一回ごとに確実にスパークが飛んでいます。やっぱり金属同士が接触していなかったようです。気持ちいいほど点火します。
解決!
※LEDの足は誰でも持っているというわけではないので、それがネックです。
銅・鉄以外の金属でいろいろ試してみてください。細いステンレス製の針金でしょうか?
追記 :2021.04.07_
Amazonのレビューに、こんなコメントがありました。
「2021年2月13日電子ライターを分解して導線の被覆を剥き3mm程切断。バーナーの茶色の被覆に先程の導線を挿入。」
なるほど電子ライターの部品ですー。考えましたね。
2年ほど前に購入とあるので、同時期のですね。
追記:2019.5.7
連休明け早々、SOTOからの回答がありました。
「現在、問題症状(点火しない)が改善されているとのことですが、今後、同様の問題が再発した際には、お手数かと存じますがご連絡をお願いいたします。修理対応をさせて頂きたいと考えております。・・・・」
現時点での点検を希望の場合は返送するよう書いてありましたが、いったん 返送して点検をしてもらおうかとも思いましたが、自分で修理した製品には愛着が湧きます。同じ現象が出ない限り、このST-330を使い続けようかと思っています。それにしても素早い対応、ありがたいですね。安心して製品を使うことができます。
ただ、スパークが飛ばない原因については、何も触れてないのがちょっと残念でした。でも、きっと社内で調べてくれているんでしょうと期待しています。
追記:2020年4月・・・Amazonのレビューにも点火しないというコメントが見られますね、未だに改善されていないのでしょうか?
追記:2020年7月12日・・・久しぶりにAmazonのレビュー見ました。ところが、「新しい順」で見ると、
むらさんのコメント(2020年7月7日)には、
・・・しかし、着火装置はダメすぎる。
ここだけは絶対に改善すべきポイント。
バーナー部分を精密ドライバーで外してみたが、本体内部の筒内でスパークは確認できるが
バーナーヘッドではスパークしない。
つまり透明樹脂のパイプが長すぎるか?と思い、2mmほどカットしたが電線が見えず・・・
結局、電圧をバーナーヘッドまで伝える導通材が離脱してしまっていたようです。
LEDの足やステンレス線などで修理しました。
DIYが不得意な人、ライターを持ち歩かない人にはおすすめできません。
妖艶さんのコメント(2020年7月3日)にも
・・・
使用2日目だけど、
電子着火装置が良くない。
火が点かないよ( ;'Д`)
なかなか付かなくて結局ライターで着火したら、
ガスが充満してて火傷しそうになった。・・・《Amazonより》
とありました。えっ? 未だに着火の件は解決していないんですか?
足の「遊び」の方はかなり改善されていますが、着火は・・・・
2021年12月4日。
昨夜と今朝、着火しましたが、一発で確実に点きました。
完璧です。
★ネットを見ると、バーナー上部の電極がなくなっていたというのが報告されていますね。これもチェックした方がよさそうです。
発売日は2019年4月10日ですよ。かなり経つというのに・・・不思議ですね。
となると、このブログのようにバーナーを分解して、LEDの足かステンレスの棒を入れてみる価値がありそうですね。
トライしてみませんか?
それが無理な方は、ガスライター(ガストーチ)か、イグナイターを購入した方がいいかな?
ガソリンストーブにも使えそうだし。