rmenx’s blog

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スノーピーク ギガパワーデルタポッド GS-340AR② 液出し

スノーピーク ギガパワーデルタポッド GS-340AR

バーナーの脇や上に、ガス気化装置(プレヒートパイプ)がついているバーナーを見かけます。

ここで気化したガスが熱せらて安定して燃え続けるようにしたものと思われます。


パイプのついているプリムスバーナーの燃焼動画ではこのガスボンベを逆さま(液出し)にして、燃え具合がどうなのか検証しているものがありました。

まったく問題なく燃えていました。
 
「液出し」とはガスボンベ内の液体ガスを液体のまま燃焼させるというもの。気化ガスの場合は気温が低くなってしまうとガスが気化しにくくなり、ガスの炎が小さくなって、場合によってはほとんど使い物になりません。ところが、液出しをすると、ガス圧の問題はクリアできますから、最後まで使い切ることができるようです。 
でも、普通にこれをやってしまうと、赤い炎が勢いよく上がって危険です。
ボンベの切り欠きを上に向けて使用・・・という注意書きがあるぐらいです。 
メーカーでは「液出し」は推奨していません。自己責任です。 
 
このギガパワーデルタポッドにも、この気化装置(プレヒートパイプ)がついています。

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ということは、万が一の時に「液出し」が使えるということでしょうか。
やってみました。
 
点火レバーは押さないと回らない安全設計になっています。そのまま押すとボンベまで動いてしまうので、まずボンベを押さえます。そして火力調整ツマミを押して軽く左に回し、その後にさらに回しながら、左手で着火スイッチを押します。そうすると確実に火が点きます。
スノーピークは弱火のままスーッと着火します。さすがです。

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点火。ヒートチューブが十分に熱せられていないと、ここを通る生ガスを熱することができないので、数十秒間燃焼させてから行いました。 

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明るいので、炎がよく見えませんね。
すぐにバーナーが変色してしまいました。

しばらくしてから、ボンベを逆さまにしてみました。

 

これもわかりづらいですね。

燃焼音が少し強くなったのと、炎が少し大きくなったぐらいかな。赤い炎がメラメラと立ち上ることはありませんでした。火力調整は無理ですね。

ボンベを逆さまにした証拠写真

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分離式バーナーだからこその裏技ですかね。
でも、ツマミをゼロに戻しても、パイプ内のガスが燃えているため、しばらくは燃焼が続きます。(このことは動画にもありました)


Amazonを見ると、オプティマスや中華バーナーにも、このガス気化装置のついたものがありますから、液出しも可能なのでしょう。
ただメーカーは推奨していないため、誤ってガスボンベが傾いてしまった時に役立つぐらいの認識にしておきましょう。

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炎に赤い火が混ざったようにも見えますが、それほど変わらないようです。
ただ、ボッボッと音が出ています。

火力調整は全くできません。

追記:スノーピークの説明書には、こんなふうに書かれています。

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当然ですが、液出しについては触れてはいません。
 
でも、実際は「液状のガスが勢いよく噴射して異常に大きな炎が・・・」という現象は起こらないのですが、くれぐれも自己責任でお使いください。

注意!
弱火で使用している時にボンベを傾け液出し状態にすると最大火力になるので、炎が大きくなります。

少しの風なら火が消えることなく燃焼を続けています。さすが野外用のストーブです。ただ沸騰までにかなりの時間を要します。

スノーピーク ギガパワーデルタポッド GS-340ARの紹介でした。