なぜスノーピークは人気なのか?
それは、まずはデザイン。なかなかいい形をしています。それと、スノーピークのロゴ。ブランド力。高価でもありますが、高品質ということで選ばれています。
さらには同型のクッカーやガス缶をスタッキングできたり、永久保証ではありませんが、購入した製品を補修してくれること。
といったところでしょうか?
以前、「トレックコンボ」というトレック900とトレック1400がセットになったものを使っていました。最初に見た時、かっこいいと感じました。でも、蓋が・・・使い勝手が悪く、手放してしまいました。
キャンプ用のクッカーと言うと、収納性・運搬性の関係から、クッカーでは取っ手が折り畳み式になっているものがほとんどです。
家庭用のフライパンや鍋、それに取っ手が固定されている鉄板などは使い易くても、収納に不便であり運びにくいです。
さて、スノーピークのクッカーに関して、疑問に思うことがあります。
それは取っ手の構造です。どうも使い勝手が悪い。
トレック900の場合、蓋についている取っ手。折り畳み式で便利そうですが、何かの拍子にガクっと折れてしまうこと。他のメーカーでも採用しているところがありますけど・・・また、蓋がポットから落ちやすいことも。メッシュの袋に入れていても揺するとカチャカチャと音がします。
またポットの取っ手が短くて緩いので、クッカーを振るとカチャカチャと音を立てて揺れます。チタンマグも同様。(運搬時、このカチャカチャ音が気になる方もいたみたいです。ネットにありました。それをシリコンチューブで解消したようです。)
これは取っ手と取っ手を入れる穴のサイズが違い過ぎて、いわゆる緩いんです。だから固定できません。
熱伝導率の高いアルミ製の良いクッカーだったんですけど、結局トレックコンボは手放してしました。使い勝手が悪すぎるからです。
でも、スノーピーカーは、このカチャカチャ音とユルユルが気に入っているのでしょう。
以前購入した安いステンレス製のクッカーセットも取っ手が緩すぎてユラユラと動くし・・・今は使ってはいません。
それらが修正されれば、もっと良い製品なのに・・・「高品質」ですか? 残念です。
スノーピーク・・・蓋兼フライパンとクッカー本体がしっかり合い気密性が高いという口コミがあります。さらに蓋だけではなく取っ手なども精度が高く鍋つかみが無くても扱いやすいクッカーです。・・・(前後略)《暮らしーの》
そうでしょうか?
記事を読むと、内容はどこからか (どこぞの口コミ?) 借りてきたものばかりのような気がします。受け売り?
実際に全ての製品に触れたり使ってみたりしたのでしょうか、疑問です。(こういう記事が多すぎます)
こんなことばかり書いていても仕方ないので、本題に戻して・・・
これはプリムスのクッカー。
取っ手は長くてクロスできるので、取っ手は固定します。しかもシリコン付き。滑らないし掴みやすいんです。アルミ製なので伝導率も良し。注ぎ口も絶妙。
ところが、スノーピークでは・・カチャカチャと安っぽい音を立てる取っ手。
取っ手が固定されないので、使うたびに取っ手を揃えなければいけない手間がかかります。クッカーを選ぶときに、この短い取っ手が気になって他のクッカーに変えた方もいるぐらいですから・・・
どうして、こんなに緩いのか、何か思惑があるのでしょう、きっと。
そこで、このカチャカチャ、ユルユルを修正しようと思います。
役立つものはシリコンチューブ。シリコンチューブは何も火傷防止だけではありません。
普通に取り付けた場合。シリコンチューブのおかげで金属同士が当たらないのでカチャカチャ音は消えます。でも、まだ取っ手はユルユルで、ポットを振ると左右に取っ手が動きます。固定はできません。
そこで、シリコンチューブをさらに上まで入れて押し付けると・・・
ポットの縁と取り付け部分に触れています。
こうすることによって、横にしても取っ手が倒れてきません。
ユラユラしませんよ。これはいい!
同じようにカップのシリコンチューブも上まで被せて・・・
横にしても、この通り。固定できました。
これはいい。
カチャカチャ音はしないし、取っ手も固定しておけるので、いざポットを掴もうとする時でも、すぐに掴むことができます。便利です。
ところが、時間とともに弛んできてシリコンチューブが下に下がってきます。
そのたびに上にしごくのもたいへんなので、思い切って長めのシリコンチューブに入れ替えました。かなり長いでしょう。
今回は洗剤+水をチューブに入れたので、作業は楽だし時間も短縮できました。
こんな感じです。
カップも同様に長めのシリコンチューブに変更しました。
これなら当分大丈夫そうです。
ただ、炎を強火にすると、カップの側面のシリコンまで熱してしまうので、炎が底からはみ出さないようにするのがコツです。
もともと家庭用の鍋でも、底から炎がはみ出さないように火を調整して使うのが基本です。この基本さえ守っていればいいんです。
でも、そうしてシリコンチューブを取り付けてしまうと、焚火の上で使うなど、本来のワイルドな使い方が出来なくなってしまいます。
スノピの製品の性能を十分生かしきれませんね。いわゆる「牙を抜かれた虎」のようです。それは困った!
2020.12.1_追記 : シリコンチューブをつけなくても、カチャカチャをなくす方法がありました。
「クッカーの取っ手のブラブラ解消」⇓