被災者のプライバシーを守るために 避難所専用テント
避難所と言うと、雑魚寝状態で、なかなかプライバシーが守られない場所・・・というイメージがありますが、最近では少しずつ変わってきているようです。
ワンタッチパーテーションファミリールーム
(避難所用の機材などを製造販売するニード(東京・世田谷区))
現在、段ボールのベッドや間仕切りもあります。非常事態だから仕方ないと、我慢して過ごされている方もいるでしょう。
でも、こんな「ファミリールーム」が増えてくるとプライバシーも少しは保てるようになるし、なんといっても個室感が嬉しいですね。
個人からの購入希望が多かったようだ。個人への販売や、通販での販売は行っていない。あくまでも避難所を運営する各自治体への販売が基本のようだ。
個人が仕切りなどを持ち込むと、「避難所の運営に支障をきたす可能性がある」というメッセージがそれを表している。
《タウンネット》
個人個人が勝手にテントを持ち込むと、大きさや面積も違うのでたいへんです。でも、自治体がファミリルームを用意してくれれば、大きさが同じなので体育館などの施設に上手に配置、利用することができそうです。
課題は床からの断熱やクッション性、それと周囲からの「物音」でしょうか。
いずれにしろ、たとえ避難所生活とはいえ、非日常のキャンプ生活をするのと同じように、 少しでも快適に過ごせることができたら精神的にも安心です。
「ニード」には、「災害対策用プライベートルーム」もあります。
着替えやおむつの交換などにも使えそうです。
《ニードより》
プライバシーを保つなら、このような密閉型がいいのでしょう。
ただ、プライベートは保てる反面、お隣さん同士のコミュニケーション(近所付き合い)ができなくなりますね。隣にどんな人がいるかわからないのはちょっと不安。それよりも情報を交換し合ったり共有しあったり・・・と、コミュニケーションをとることも大切だと思うんです。
また、密閉型だと、中で人が倒れていてもわかりません。つまり天井が開いている「ファミリールーム」は 、「プライバシーの確保」よりも「安否確認ができる」という意味が大きいのでしょう。
避難所といえば、わが地区では小学校に避難することになっています。ただし、その小学校は小さな川の横にあります。校舎は少し高いところに建てられていますが、校庭は川のそば。体育館も同じ高さです。
つまり校庭が水没してしまったら、体育館も避難所として使えなくなってしまうということです。
「まさか、そこまでの洪水にならないのでは・・・」と正常バイアスが働きますが、今回の台風19号では、その「まさか」が・・・
今まで経験したことがないからって、安心はできません。
「想定外」なんて考えずに、もし水没してしまったらと単純に考えたほうがよさそうです。
さて、そうなったら、どこに避難しましょう?
そういえば最近建った川沿いの家。売れてませんね。水害の様子が連日報道されているのですから、川の近くに買うなんて、賭けでしかありません。
もし氾濫したら・・・・高い代償です。